11月4日、佐賀競馬場で行われた交流G1・JBCレディスクラシック(ダ1860m)は、アンモシエラが鮮やかな逃げ切りを決めて交流G1初制覇を飾った。2着にはグランブリッジ、3着にはテンカジョウが入り、馬券圏内はJRA勢が独占した。JBCレ…
11月4日、佐賀競馬場で行われた交流G1・JBCレディスクラシック(ダ1860m)は、アンモシエラが鮮やかな逃げ切りを決めて交流G1初制覇を飾った。2着にはグランブリッジ、3着にはテンカジョウが入り、馬券圏内はJRA勢が独占した。
JBCレディスクラシック
1着 アンモシエラ
横山武史騎手
「前半自分のペースで息を入れられたってことがすごく大きいんじゃないかなと思います。(ある程度主張していくことは考えてましたか?)もう逃げることしか考えてなかったです。返し馬の時ちょっとテンションはすごく高かったですけど、競馬行ったら賢い子なので、自分のリズム、息入れたら馬自身もすごく落ち着いてくれました。こっちが向こう正面でペースを上げたい時に馬もすぐ反応してくれて、本当競馬は乗りやすくていい子です。(最後内をついたのは)作戦通りです。1週目ではちょっと軽い外めを通して、2週目はちょっとギャンブルですけど、3・4コーナー内外の差を使って、ちょっと後続を離せればなと思ったので、すごく理想的な競馬ができました。体まだ細くて、もっともっと大きくなってくればさらに楽しみな子ですし、まだまだテンションが高かったり、課題も残る馬ですけど、3歳でこれだけ強い勝ち方してくれて、今後の成長がより一層楽しみになりました。僕自身、地方のG1はこれが初めてで、佐賀に来るのは僕の記憶は多分2回目かなと思うんですけど、すごく佐賀競馬場が大好きになりました。また来たいなと思います」
松永幹夫調教師
「強い馬相手によく頑張ってくれたと思います。ジョッキー時代から私もここで乗せてもらっていましたし、ここでJBCが行われることはすごく感慨深いですね。状態はすごく良かったので、前回人気でちょっと展開のあやで負けたのかなと思いますけど、あの競馬で4着に残ったというのはすごく自信になっていたので、楽しみにしていました。競馬自体はジョッキーに任せていたので、武史くんの判断でハナに行ったんでしょうけど、良いリズムで走っているなと思いました。4コーナーからすごく内が深いって聞いてみんなも外回ってたのですが、最内を走ってきたので大丈夫かなという感じで見てましたけど、しっかり頑張ってくれました。まだ完成したという感じではないので、これからまだまだ強くなるんじゃないかなと思います。(強みは)スピードですね。いいスピードを持っているので、それを道中ずっと持続してくれるし、そこらへんがこの馬の強みじゃないかなと思います。毎年のように佐賀競馬場には来ているんですけど、これだけのお客さんがいらっしゃって本当に我々関係者も嬉しいですし、またこういう機会があれば頑張りたいなと思います。なかなか結果が出ない時もありましたけど、これから本当に力を付けていっている馬だと思うので、また応援していただければなと思います。(次のプランは)レース直後なのでなんとも言えませんけど、また大きいレースに向かえれば良いなと思います」
2着 グランブリッジ
川田将雅騎手
「良い雰囲気で返し馬を終えられて、レース自体はとても良い内容でしたけど、着差通り勝った馬が強かったですけど、素晴らしい走りはしてくれました」
3着 テンカジョウ
国分優作騎手
「課題のゲートもしっかり出てくれて、スローの感じがしたので正面でちょっと自分から動いて良い位置取りながらという感じでしたけど、ちゃんと最後まで伸びてくれました。ちょっとずつどっしりしてきたのかなというところがあるので、良い方に成長していってくれているので、ここでもしっかり脚使ってくれましたし、結果が勝てなかったのは申し訳ないですけど、馬は本当に良くなっているのでこれからも頑張ってほしいです」
岩田望「レースセンスが良い馬」
4着 ライオットガール
岩田望来騎手
「好スタート決めて、前々で競馬しようと思っていたんですけど、思った以上にアイコンテーラーがちょっと3コーナーのあたりでけっこう厳しく回って来て3番手になったんですけど、レースは良い雰囲気で走れたと思います。前走叩いて具合は上がってると思ってましたし、小回りコースの佐賀競馬場で良い走りが出来るんじゃないかなと期待していました。(良いところは)レースセンスが良い馬ですし、ゲートにも課題はあるんですけど、ずっと乗っていますのでゲートは大丈夫かなと思って、レースプランを組みやすい馬だと思います。なかなか結果が立て続けに出てない馬ですが、どこかで一発あると思いますし、またコンビ組みたいと思っているので応援よろしくお願い致します」
5着 ドライゼ
石川倭騎手
「そつなく良い競馬が出来たと思います。(道中の位置取りなどは)色々考慮してあの位置になりました。思い通りの手応えで勝負所を迎えられましたし、道中のリズムが本当に良かったので満足のいく内容だったとは思います。3・4・5着が接戦だったので、悔しい部分もありますけど、今できることは最大限にに発揮出来たかなと思いますし、今後また成長してくれればなと思います」
レース結果、詳細は下記のとおり。
11月4日、佐賀競馬場で行われた9R・JBCレディスクラシック(Jpn1・3歳上牝・ダ1860m)は、横山武史騎乗の4番人気、アンモシエラ(牝3・栗東・松永幹夫)が快勝した。4馬身差の2着に1番人気のグランブリッジ(牝5・栗東・新谷功一)、3着に3番人気のテンカジョウ(牝3・栗東・岡田稲男)が入った。勝ちタイムは1:59.6(良)。
2番人気で松山弘平騎乗、アイコンテーラー(牝6・栗東・河内洋)は、7着敗退。
JRA勢が馬券圏内独占
横山武史騎乗の4番人気、アンモシエラが鮮やかな逃げ切りで交流G1初制覇を飾った。スタートから迷わず先手へ。隊列を引っ張り2周目向こう正面から気づけば後続を突き放していた。セーフティーリードかとも思える差で直線まで運ぶと、そのまま影をも踏ませぬ快走で4馬身差の逃げ切りだった。1番人気グランブリッジは2着。
アンモシエラ 12戦4勝
(牝3・栗東・松永幹夫)
父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母父:フィエラメンテ
馬主:広尾レース
生産者:桑田牧場
【全着順】
1着 アンモシエラ 横山武史
2着 グランブリッジ 川田将雅
3着 テンカジョウ 国分優作
4着 ライオットガール 岩田望来
5着 ドライゼ 石川倭
6着 キャリックアリード 御神本訓史
7着 アイコンテーラー 松山弘平
8着 アンティキティラ 多田羅誠也
9着 コスモポポラリタ 石川慎将
10着 ミヤノウッドリー 山口勲
11着 リネンファッション 田中純