東京シティ競馬(TCK)で、11月4日(月・祝)、福島県相馬地方に伝わる古くからの伝統行事であり、「世界一の馬の祭典」と評されている国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追(そうまのまおい)」のPRイベントが開催された。 相馬野馬追は千年以上も…
東京シティ競馬(TCK)で、11月4日(月・祝)、福島県相馬地方に伝わる古くからの伝統行事であり、「世界一の馬の祭典」と評されている国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追(そうまのまおい)」のPRイベントが開催された。
相馬野馬追は千年以上もの昔、相馬氏の祖といわれている平将門(たいらのまさかど)が下総国(しもうさのくに)に野生の馬を放ち、敵兵に見立てて軍事訓練を行ったのが始まりと伝えられている。1978年には、国の重要無形民俗文化財に指定。
TCKと相馬野馬追の縁は深く、1977年8月28日の第一回が実施されて以来、今年で25度目。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり近年は甲冑競馬の実施を休止していたが、今年は5年ぶりに甲冑競馬が帰ってきた。
実施に先立ち行われたセレモニーでは、法螺貝による「礼螺(れいがい)」吹奏や、民謡「相馬流れ山」の斉唱に加え、発走ファンファーレを「発馬の螺(はつばのかい)」に代えて吹奏。そして多くの来場者が心待ちにしていた甲冑競馬では、白鉢巻を締めた若武者たちを背に、8頭の元競走馬が本馬場の約800mを勇壮に疾走した。
約1080年の歴史
イベントの締めくくりには南相馬観光協会会長の鈴木清重氏が挨拶を行い、「今回、大井競馬場で相馬野馬追を披露する機会をいただき、大変うれしく思います。相馬野馬追は、約1080年の歴史を受け継ぐ“動く歴史資料館”ともいわれるイベントです。毎年約400騎を超える騎馬武者が登場する「お行列」、騎馬武者が先祖伝来の旗差物を背負い、風を切って疾走する「甲冑競馬」、メインとなる「神旗争奪戦」、荒々しく繰りひろげられる古式の神事「野馬懸」など、3日間の間にさまざまな行事がとり行われます。今年から猛暑や熱中症の対策として5月末に時期を移し実施しておりますが、来年も5月24日(土)~5月26日(月)に決定しております。ぜひお越しください!」とアピールした。
当日場内では福島県の特産品販売や相馬馬追グッズの販売も行われた。