早川ら98年世代が侍ジャパンでもチームを引っ張る(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext 侍ジャパンは野球の国際大会「プレミア12」に向けた強化合宿を宮崎市内で行っている。若いメンバー中心で構成され、投手陣は24歳の戸郷翔征…
早川ら98年世代が侍ジャパンでもチームを引っ張る(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext
侍ジャパンは野球の国際大会「プレミア12」に向けた強化合宿を宮崎市内で行っている。若いメンバー中心で構成され、投手陣は24歳の戸郷翔征(巨人)や、今大会の守護神に任命された25歳の大勢(巨人)、さらにチーム最年少で22歳の高橋宏斗(中日)の「WBC」組の活躍に注目が集まる。
【キャンプ写真】プレミア12連覇へ強化合宿!若き井端ジャパンが宮崎に集結
だが、投手陣の中心となるのは彼らだけではない。選ばれた投手13人の中で、楽天の早川隆久と藤平尚真、阪神の才木浩人、ロッテの鈴木昭汰の4人は今年で26歳の同じ1998年世代。大リーグではドジャースの山本由伸がこの世代の顔として存在するが、現在のプロ野球で投手だけでも最強と呼ばれるにふさわしい選手が揃っている。
今季自己最多の11勝を挙げ、侍ジャパンの一員として昨年のアジアプロ野球チャンピオンシップにも出場した早川は「WBCを経験している戸郷だったり高橋宏斗だったり、大勢もそうですけど、そういう子たちが引っ張ってくれる雰囲気もありますし、逆に自分たちはそれを見て吸収する部分もあると思います」と、WBC組から刺激を受けている様子だった。
さらに「その中でもやっぱり年上というところのプライドじゃないですけど、そういうところで頑張ろうという気持ちがある」とし、彼らよりも上の世代として負けられないという決意を示した。
また、ドラフト同期で法大出身の鈴木昭とは六大学野球でライバルとして投げ合った相手。早大出身の早川は「初めてお互い同じチームで投げられるというのはすごく嬉しいことなので、お互い切磋琢磨していろんなところを吸収できればなと思います」と、互いに日の丸を背負って戦える喜びを口にした。
鈴木昭はリリーバーとして今季自己最多の51試合に登板し、2勝2敗27ホールド5セーブを挙げ、防御率0.73をマーク。さらに開幕から27試合連続無失点の記録を達成するなど活躍した。合宿3日目の10月31日に体調不良で大事を取って宿舎で静養したものの、すでに復帰しており、侍ジャパンでも貴重な中継ぎ左腕として期待がかかる。
代表初選出で今季13勝を挙げた才木は「こういう経験は自分の成長につながる。今後の来年、再来年とか、僕の野球人生に対して成長できる場になればいい」と話し、「僕は球界で一番の投手は誰だと言われたら『才木じゃね』といってもらえるレベルの投手になるのが目標」と、鼻息が荒い。
今大会、7回、8回と抑えにつなぐ重要な役割を期待される藤平は「しっかり自分のピッチングをまず出す。チームに流れを持ってこられるピッチングを期待されていると思うので、肝に銘じてやっていきたい」と、力強い言葉を残した。
4人ともそれぞれの役割で日本の勝利のために欠かせない戦力だ。プレミア12連覇へと導く98年世代に注目だ。
[文:別府勉]
【関連記事】辞退者続出でスタメンはどうなる? 侍ジャパン、プレミア12の「ベストオーダー」を”改めて”考える 清宮らが4番候補、カギは右打者か
【関連記事】「圧をかけられました」清宮幸太郎、井端監督から“期待”の声かけ「久々にいいバッティングを見せてもらおうか」【侍ジャパン】
【関連記事】今季リリーフとして“開花”した最速155キロ右腕 プロ8年目の26歳が「井端ジャパン」中継ぎの柱に【プレミア12】