◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 最終日(3日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆5376人)中国で72位、韓国で60位、マレーシアで39位と苦しんだアジアシリーズを、最後は笑顔で締めくく…

アジアシリーズを笑顔で締めくくった

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 最終日(3日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆5376人)

中国で72位、韓国で60位、マレーシアで39位と苦しんだアジアシリーズを、最後は笑顔で締めくくった。西村優菜は8位から3バーディ、1ボギーの「70」で回り通算10アンダー。12位に後退しながら、年間ポイントレース(CMEグローブ ポイント)を2ランク上げ67位で米国に戻る。

東南アジアから帰国後、大阪の実家で愛犬と再会してから臨んだ日米共催ゲームには、地元からも多くのファンが駆け付けた。いっそう多くのギャラリーを引き連れた最終日は、力が入るシチュエーションで前半2番から2連続バーディ。パーオンに失敗した6番、7番ではいずれも2m近いパーパットを沈めてピンチの芽を摘んだ。

最終18番でバーディを奪った

「65」をマークした2日目はフルスイングできる距離が残った一方で、この日はことごとく「“ビトゥイーン”(番手間の距離)が多くて難しかった」と微妙な力加減を強いられた。中盤はスコアを伸ばせず14番でボギー。2mのチャンスを生かした最終18番(パー5)のバーディがうれしい。「後半はあまり楽しめるようなゴルフではなかったんですけど、最後にひとつでも獲れて良かった」とラストシーンで笑顔になった。

不振の打開策としてコーチが帯同

不振の打開策のひとつとして、先週からプロコーチの中島敏雅氏が帯同。「とにかく自分の状態を良くしたいというところだけにフォーカスしていたが、また勝ちたいと思えた試合でもあった。すごく大きな2週間だった」。この日の夜には日本を発ち、次週「ロッテ選手権」(ホアカレイCC)に向けてハワイへ向かう。

2年連続での最終戦進出を目指す

翌週の「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」(フロリダ州ペリカンGC)への出場も決めた。2年連続での最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC ゴールドコース)進出を決めるため、目先の2試合でポイントランキング60位に滑り込みたい。いずれの会場も手強いロングコース。「負けないように。あと2試合でしっかり決めきれるように頑張りたい」。そう誓って、海の向こうに目をやった。(滋賀県大津市/桂川洋一)