11月2日、アルビレックス新潟は初めてのファイナルを国立競技場で迎えた。名古屋グランパスとの試合は、壮絶な展開となった。 新潟県から多くのサポーターが駆け付けたタイトルマッチ。オレンジと青に染まった国立競技場で、アルビレックス新潟の選手は…

 11月2日、アルビレックス新潟は初めてのファイナルを国立競技場で迎えた。名古屋グランパスとの試合は、壮絶な展開となった。

 新潟県から多くのサポーターが駆け付けたタイトルマッチ。オレンジと青に染まった国立競技場で、アルビレックス新潟の選手は戦った。2点先行されても後半アディショナルタイムまでに追いつく。延長前半に勝ち越しを許しても、延長後半に追いつく。
 2度の粘りを見せた新潟は、なんとかPK戦に持ち込む。これを制すれば、クラブ史上初めてのタイトルを手にすることとなったが、結果は4-5での敗戦。新潟の2人目のキッカーを務めた長倉幹樹が外したことで、チームは敗れることとなった。
 試合後、長倉はピッチの上で号泣した。表彰式で多くの報道陣の前に立った状態でも涙は止まらず、他の選手に励まされるようにして立っていた。
 その悔しくも美しい涙を姿に、敵も味方も関係なく、多くのファン・サポーターが反応。以下のような声が上がった。
「長倉の男泣きが、俺ほんとに刺さるというかもう無理俺も泣いちゃった」
「他サポだけど長倉の涙は見ててもらい泣きしそうになった」
「新潟の美しいサッカーに魅了され、長倉選手の涙に心を完全に持ってかれた。」
「沢山流れてくる長倉くんの涙でオバチャンもずっともらい泣いている」
「長倉選手の涙は敵ながらグッとくる。ホントにタイトルに掛けてたんだなって」
「長倉の涙に、貰い泣きしたのは俺だけじゃないはず」
「みんなカッコよかったけど、特に長倉選手、最後残念だったけど表彰式の涙見てぐっときましたね…」

■今大会の得点王

 長倉は1999年10月生まれの現在25歳で、昨年7月にアルビレックス新潟に加入。順天堂大学から2022年に関東1部の東京ユナイテッドに加入し、その年のうちにJ2ザスパクサツ群馬に移籍。アマチュアから日本のトップリーグまで這い上がってきた選手である。
 その長倉は今大会6得点で得点王に輝いており、その活躍があればこそ、新潟はこの舞台に立つことができた。PKを外した悔しさはあるが、それも成長につながるはず。ここまで努力を見せてきた男が、この大舞台での悔しさと美しい涙で、さらなる大きな歓喜をチームとサポーターにもたらす。

いま一番読まれている記事を読む