「阪神秋季キャンプ」(1日、安芸) 阪神の中野拓夢内野手(28)が1日、秋季キャンプ初日から藤川監督の期待に応えてリーダーシップを発揮した。「後輩から見られているというのもあるし、いい姿勢を見せられればそれについてくると思う」。朝から“背…
「阪神秋季キャンプ」(1日、安芸)
阪神の中野拓夢内野手(28)が1日、秋季キャンプ初日から藤川監督の期待に応えてリーダーシップを発揮した。「後輩から見られているというのもあるし、いい姿勢を見せられればそれについてくると思う」。朝から“背中”で引っ張った。
全体練習前、メイングラウンドの外野にはジャージー姿の中野がいた。悪天候にもかかわらず、黙々とランニング。「いきなり動いてもケガをしてしまう。少し汗をかくためにランニングをしていた」。何もアピールではない。春季キャンプでも行っていた、中野流の準備だった。
キャンプ参加メンバーでは年齢も上の方。それでも、強化メニューでは精力的に動いた。50メートルの往復ダッシュを5本。若手に交じり、盛り上げながら全力疾走した。「いい雰囲気をつくりながら、若い選手と一緒に刺激をもらいながらやれればいいかな」。自覚にあふれた初日となった。
指揮官からの「リーダー指令」もあったが、今季のふがいなさも自身も突き動かしている。「払拭するというか、新たなものが取り入れられる期間。一から作り直せる期間」と捉えている。
安芸での鍛錬は17日まで続く。「輝(佐藤)と一緒に(姿勢を)見せていければと思います」。チームの底上げと個人のレベルアップへ、選手会長は妥協を許さない。