「社会人野球日本選手権・1回戦、ホンダ3-0NTT西日本」(1日、京セラドーム大阪) 1回戦3試合が行われた。NTT西日本はホンダと初戦を迎え、阪神にドラフト1位で指名された伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が先発するも3回1/3を5安…
「社会人野球日本選手権・1回戦、ホンダ3-0NTT西日本」(1日、京セラドーム大阪)
1回戦3試合が行われた。NTT西日本はホンダと初戦を迎え、阪神にドラフト1位で指名された伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が先発するも3回1/3を5安打2失点で降板。試合も0-3で敗れた。JR九州はバイタルネットに10-0、JFE西日本はJR北海道クを6-2で下した。
伊原が社会人最後のマウンドに苦い思い出を残した。このままではいけないと自らを責め立て、厳しい言葉を並べた。
「申し訳ない気持ちでいっぱい。打たれてしまうのはなにかが足りない。実力不足です」
初回は自己最速タイの149キロを記録するなど、三者凡退と上々の立ち上がりを見せたが、暗転したのは三回だった。先頭への四球から1死一、三塁を招くと、先制の中前適時打を浴びるなど2失点。四回に死球も絡んで1死満塁となったところで降板となった。ドラフト後初の公式戦は四回途中でKO。計4四死球を与え「技術不足」と顔をしかめた。
「いつも通り入れた」と虎のドラ1の重圧は感じていなかったというものの、アウトを取るたびに歓声は上がり、スタンドのファンからの注目度は高かった。ネット裏では担当の熊野スカウトが視察。「(ドラフト後で)力みなどもあったと思うがボール自体は良かった。問題ない」と話した。
伊原は己の未熟さを受け入れながらも、すぐさま視線を次なる舞台に向けた。「明日からの過ごし方が大事。自分自身と向き合っていきたい」。悔しさを胸に刻み、さらなる成長を遂げて、タテジマのユニホームに袖を通す。