トヨタ・ガズーレーシング(TGR)は、WRCで活躍できる日本人若手ドライバーの発掘・育成を目的に展開しているTGR WRCチャレンジプログラムの4期生となるドライバーを募集し、上限としていた100人の応募者のなかから、21人について10月2…

トヨタ・ガズーレーシング(TGR)は、WRCで活躍できる日本人若手ドライバーの発掘・育成を目的に展開しているTGR WRCチャレンジプログラムの4期生となるドライバーを募集し、上限としていた100人の応募者のなかから、21人について10月25日に富士スピードウェイで実技選考を行い、フィンランドでの最終選考に進む6名を選出した。うち尾形莉欧と米林慶晃は2年連続での選出となり、稲葉摩人とKANTAは今季、全日本ラリー選手権のサブカテゴリーとして創設されたMORIZO Challenge Cup(MCC)に参戦してきた。6人は、MCCでチャンピオンになった山田啓介とともに12月、フィンランドに渡り、スノー&アイス路面で様々なタイプのクルマやタイヤで実技トレーニングを行う。
(以下、発表内容)



TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム
育成ドライバー4期生セレクション、ファイナリストが決定

TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は、FIA世界ラリー選手権(WRC)で活躍できる日本人若手ドライバーの発掘・育成を目的に、今年は4期生となるドライバーを募集し、10月22日(火)〜25日(金)にかけて行った1次及び2次選考の結果、フィンランドでの最終選考に進む6名を選出しました。

昨年に引き続き富士スピードウェイショートサーキットで実施した1次選考には、昨年を上回る100名(上限)の応募があり、22〜24日にかけ6グループに分けて行った1次選考を経て、21名が25日の2次選考に進みました。2次選考も同様に富士スピードウェイのショートサーキットの特設コースで実施し、計測タイムに加え、WRCチャレンジプログラムの講師陣による総合的な評価を行いました。

選ばれたメンバーは、昨年のファイナリストでもある尾形莉欧と米林慶晃、今年から始まったモリゾウチャレンジカップ(MCC)のドライバーである稲葉摩人と柳杭田貫太、大学自動車部で活動する浅野翔己、日本人の母親を持ちニュージーランドでラリー活動中のZeal Jonesの6名。12月上旬から中旬にかけて実施するフィンランドでの最終選考には、この6名に加え、モリゾウチャレンジカップでシリーズチャンピオンとなった山田啓介が合流し、フィジカルテストや5日間に渡る走行テストを通して、来年から活動する育成ドライバーが決定する予定です。

■コメント
ミッコ・ヒルボネン(チーフインストラクター)
今年は昨年以上の応募があり、チャレンジプログラムが日本で広まり、人気が高まっていることをとても嬉しく思っています。カート、ジムカーナ、ダートラなど、候補者のバックグラウンドは様々で、中にはモータースポーツの経験がなくても応募してくれた候補者もいました。一人ひとりが自分の力に挑戦してくれたことは彼ら全員にとって素晴らしい機会になったと思います。今年も良いドライバーがたくさんいて良いセレクションになりました。そんな中でも、フィンランドの最終選考に参加するメンバーの決定については自信を持っています。フィンランドで彼らがどんなパフォーマンスをしてくれるのか、非常に興味深い最終選考になりそうです。

■候補者プロフィール・コメント(50音順)
浅野翔己(22歳)埼玉県草加市出身





競技経験:ダートトライアル2年、ラリー1年
自身の強み:狭い道でも速く走れること。車両整備がある程度でき、車両の仕組みを理解していることはドライビングにおいても強みだと思う。
コメント:未だに半分信じられないような気持ちです。今、将来何になりたいかと聞かれたとき、積極的になりたいと言えるのが「ラリードライバ―」です。

稲葉摩人(21歳)静岡県駿東郡長泉町出身





競技経験:カート、フォーミュラ、ラリー(コ・ドライバー2年、ドライバー1年)
自身の強み:怖いもの知らず。安定感。冷静に走れるようになった。
コメント:通過してほっとしています。今シーズンのMCCは欠場や経験不足でチャンピオン争いに絡めなかったことで期待を裏切るような結果になってしまったので、ここで良い報告ができて安心しています。フィンランドで生き残ることを目標に頑張ります。絶対に残りたい!

尾形莉欧(23歳)神奈川県相模原市出身





競技経験:ダートトライアル、ジムカーナ、eモータースポーツ
自身の強み:姿勢コントロール。ドライビングに対して柔軟な考え方ができる。
コメント:昨年に比べ今年はターマックの練習ができていなかったのを自覚していますが最終選考に進むことができて安心しました。再びチャンスを与えていただいたので、昨年の反省を生かし、準備をしっかり行って講師の期待を裏切らないように取組みたいです。

柳杭田貫太(24歳)青森県階上町出身





競技経験:ドリフト 約10年、ダートトライアル、ラリー(MCCで1年)
自身の強み:気持ちの強さ。ドリフトでの経験値。なんでもトライしていく姿勢。
コメント:まずは選んでいただきとても嬉しいです。ありがとうございます。です が、ここはまだ終わりではないし、自分の目標はWRCドライバーとして世界で活躍することなので、このチャンスを必ず手にし、合格するためにしっかりと準備してフィンランドで自分のポテンシャルを100%出せるように頑張ります!!

米林慶晃(17歳)神奈川県横浜市出身





競技経験:カート、2021年からNUTAHARAラリースクール参加
自身の強み:誰よりもラリーを愛しています!
カートで培ったクルマの挙動を感知する能力、感覚の鋭さ。
コメント:昨年も最終選考に参加し、今回も同じく最終選考に行かなければという気持ちでいたので、今は少し安堵しています。いざラリーの国へ!夢を掴めるように頑張ります!

Zeal Jones(19歳)ニュージーランド・オークランド出身





競技経験:カート 6-7年、ラリー 3年
自身の強み:フィットネス。集中力。調子の悪いときも結果を出せる安定性。
コメント:今週に向けてたくさん準備してきたのでとてもホッとしています。日本には才能ある選手が多く、大変になると思っていました。ターマックの経験がほとんどない私にとっては難しかったですが、できる限りドライビングに一貫性を保つように努めました。フィンランドで全力を尽くし、オールラウンドな能力を発揮したいと思います。