■デュラントが「俺の銅像が建てられるとはとても思えない」と語ったワケ 10月28日(現地時間27日、日付は以下同)。マイアミ・…
■デュラントが「俺の銅像が建てられるとはとても思えない」と語ったワケ
10月28日(現地時間27日、日付は以下同)。マイアミ・ヒートは、ホームアリーナのカセヤ・センターの外に建てたドウェイン・ウェイドの銅像をお披露目した。
NBAキャリア16シーズンのうち約15シーズンをヒートで過ごしたウェイドは、レギュラーシーズン通算2万1556得点や出場948試合、プレータイム3万2912分、5310アシストなど数多くの部門でフランチャイズ史上最多記録を保持するレジェンド。
2006年の球団初優勝時には文句なしの大活躍でファイナルMVPに選ばれ、2012と2013年の2連覇時も主力として大きく貢献。背番号3はヒートの永久欠番になっていて、ヒートという球団を象徴する選手と言っていい。
その銅像が公開後、ウェイドは将来銅像が建てられる現役選手として、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、KDことケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)と予想していた。
この3選手はいずれも引退後のバスケットボール殿堂入りが確実なスーパースター。NBA歴代最長タイの22シーズン目をプレーするレブロンはヒートでウェイドらと2度、クリーブランド・キャバリアーズで1度、レイカーズでも1度優勝し、いずれもファイナルMVPを獲得。
ウォリアーズ一筋16シーズン目のカリーはNBA史上最高の3ポイントシューターで、4度の優勝にいずれも主軸として貢献し、2022年にはファイナルMVPにも選ばれた。
もっとも、デュラントは30日に公開されたケイ・アダムズの番組『The Up and Adams Show』へ出演した際に「D-Wade(ウェイド)の意見には同意できないね。でも俺をそのカテゴリーに入れてくれたことには感謝しているよ。たくさんの人たちが俺に対して見せてくれる愛とリスペクトに感謝している。それで十分さ」と語っていた。
キャリア17年目の今シーズンも、デュラントはサンズで平均29.0得点7.0リバウンド3.0アシスト1.8ブロックを残すリーグトップレベルの実力者。これまで新人王を皮切りに14度のオールスター、11度のオールNBAチームに選ばれ、NBAの75周年記念チームにも名を連ねている。
NBA入りから最初の9シーズンを過ごしたオクラホマシティ・サンダー(シアトル・スーパーソニックス時代の1シーズンも含む)時代には2014年にMVPを受賞。3シーズン在籍したゴールデンステイト・ウォリアーズではカリーらとともに2017、2018年に2連覇し、どちらもファイナルMVPに輝いた。
その後ブルックリン・ネッツで約3シーズンをプレーし、現在はサンズ在籍3年目を迎えているのだが、デュラントは自身の銅像が建てられるとは思っていないようだ。
「俺がバスケットボールをプレーしてきたどこかの場所で銅像が建てられるとはとても思えないね。ドウェイン・ウェイドとは違うケースだ。彼はマイアミと、ヒートを象徴する男なんだ。彼のケースとは違う。彼のように、(所属してきた)街でああやって愛されるのはほんのわずかな選手しかいない。1つの街に長期間いて、なおかつ殿堂入りするキャリアを送って複数回の優勝もすること。俺の場合はそのケースに当てはまらない」
現在プレーしているサンズでは今後どうなるか分からないものの、現時点でデュラントの銅像が建てられる可能性があるとすれば、シーズンMVPに輝き、2012年にはファイナルにも進出したサンダー、あるいは2度の優勝とファイナルMVPを手にしたウォリアーズか。
ただ、銅像が建てられることと、バスケットボール殿堂入りやNBAで所属したチームで永久欠番になることはまた違った経緯があることから、デュラントはその可能性が低いと捉えているのだろう。
【動画】デュラントが2度の優勝を勝ち取ったウォリアーズ時代のハイライト!