11月1日、J1リーグ第35節として、川崎フロンターレが鹿島アントラーズと対戦する。この試合を翌日に控えた10月31日、突如、スポンサー同士で公開喧嘩が始まった――。 5位の鹿島が10位の川崎のホームに乗り込んで迎えるこの一戦。鹿島と川崎…

 11月1日、J1リーグ第35節として、川崎フロンターレ鹿島アントラーズと対戦する。この試合を翌日に控えた10月31日、突如、スポンサー同士で公開喧嘩が始まった――。

 5位の鹿島が10位の川崎のホームに乗り込んで迎えるこの一戦。鹿島と川崎はこれまでにも名勝負を繰り広げてきた関係だけに、注目されること必至。しかも、「金J」とあって、さらに多くの人が視線を送る。
 そんな状況で、突如、鹿島アントラーズのスポンサーが物騒なメッセージを発した。『昭和産業』の公式エックス(旧ツイッター)アカウントが、午後3時に「#フロンターレ スポンサーのエバラ食品さん(@_ebarafoods)黄金かぶりに気づいてました? 11/1は、川崎vs鹿島の大一番どちらが黄金にふさわしいかはっきりさせましょう」と、名指しで喧嘩を売ったのだ。
 昭和産業は、東京都千代田区に本社を置いて、小麦粉や食用油を生かした商品を販売する食品メーカー。日本人であれば誰もが、同社の商品にお世話になっていると言えるほどである。
 同日12時、昭和産業はこの投稿の一つ前に「#魔法シリーズ で作る #ハロウィン レシピ」と題してあまりにかわいいポストをしていたのだが、その3時間の間にいったい、何があったのか――。

■わずか3分で『エバラ食品』が見せたもの

 当然、名指しされた川崎フロンターレのスポンサーである『エバラ食品』も黙っていられない。昭和産業はのポストを引用する形で、「昭和産業さん(@showasangyo_co)に黄金の天ぷら粉があったとは!!#黄金ダービー ということですね!?いいでしょう。そのケンカ買わせていただきます 試合結果で白黒つけましょう」と喧嘩に応じるとしたのだ。
 恐るべきは、その反応の早さ。なんと、昭和産業のポストからわずか3分後である。しかも、昭和産業の『天ぷら粉黄金』の写真まで用意する周到ぶり。3分間で即座に喧嘩を買い、しかも、商品まで揃える出足の早さは、両チームの中盤で高い危機察知を見せる橘田健人知念慶もビックリの対応である。
 両社が今回の公開喧嘩で狙うのは、どちらが本当の“黄金”か、というもの。エバラ食品は焼肉のたれとして『黄金の味』を、昭和産業は『天ぷら粉黄金』を販売しており、黄金の名にかけて負けられないというわけだ。
 当然、両チームから支援を受けるフロンターレもアントラーズも、スポンサーに花を持たせるために勝利が求められる。
 はたして、試合後の等々力のピッチを染めるのは天ぷら粉か、それとも焼肉のタレか――。

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