北海道でオープンを連勝したショウナンバシット(牡4、栗東・須貝尚介厩舎)が、アルゼンチン共和国杯(3歳上・GII・芝2500m)で重賞初制覇を狙う。 ショウナンバシットは父シルバーステート、母ギエム、母の父Medaglia d&…

 北海道でオープンを連勝したショウナンバシット(牡4、栗東・須貝尚介厩舎)が、アルゼンチン共和国杯(3歳上・GII・芝2500m)で重賞初制覇を狙う。

 ショウナンバシットは父シルバーステート、母ギエム、母の父Medaglia d'Oroの血統。21年セレクトセールでは2億6000万円(税抜)の値がついた。母は未勝利だが、祖母のオーサムフェザーは10年の米G1・BCジュヴェナイルフィリーズ、11年の米G1・ガゼルSの勝ち馬。叔父のスーパーフェザーはオープン馬で、21年の小倉記念で3着だった。

 ここまで17戦5勝。3歳時に若葉Sを制したが、クラシックは皐月賞が5着、日本ダービーが16着、菊花賞が11着。その後も苦戦が続き、早熟説も流れたほどだった。ようやく復活したのは今夏の北海道。前々走の札幌日経オープンで1年5カ月ぶりの勝利を手にすると、前走のタイランドCも好位から抜け出して完勝。長距離に舵を切って、完全に軌道に乗った印象だ。今回は5戦ぶりの重賞チャレンジとなるが、目下の充実ぶりなら十分に好勝負になっていい。

 国内のセールで取り引きされた馬に限ると、過去最高額の重賞勝ち馬は14年のきさらぎ賞とチャレンジCを制したトーセンスターダム、19年きさらぎ賞を制したダノンチェイサーの2頭で2億5000万円(税抜)。ショウナンバシットが勝てば、2頭を抜いて首位浮上となる。好相性の佐々木大輔騎手の継続騎乗も頼もしい限り。勢いに乗って、悲願のタイトル奪取といきたい。