シーホース三河は10月26日(土)、27日(日)、敵地のドルフィンズアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの”愛知”ダービーを行った。Game1。名古屋Dの強度の高いディフェンスの前に一時はリードを許すが、フリ…

 シーホース三河は10月26日(土)、27日(日)、敵地のドルフィンズアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの”愛知”ダービーを行った。

Game1。名古屋Dの強度の高いディフェンスの前に一時はリードを許すが、フリースローから徐々に流れを取り戻し再逆転に成功。4Qに多彩なオフェンスから名古屋Dを突き放し”愛知”ダービー1戦目を制した。

迎えたGame2。序盤は互角に渡り合うが、2Qから名古屋Dの高確率な3Pシュートに苦しみリードを許す展開に。後半も名古屋Dの猛攻を止められず敗戦、今季初の”愛知ダービー”は1勝1敗の痛み分けに終わった。

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―試合結果―
2024年10月26日(土)
名古屋D ● 74 – 92 〇 三河
(三河通算成績 6勝2敗)

1Q 名古屋D 21–16 三河

名古屋Dのゾーンディフェンスの前に得点が伸び悩む

スターティング5は、#0オーガスト、#7長野、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

名古屋Dのゾーンディフェンスの前に得点できない時間が続き、5-0のランを許す。開始3分、#54ガードナーがインサイドで初得点を挙げると、#13須田も3Pシュートを決め点差を縮める。

しかし、その後はオフェンスが停滞、名古屋Dにインサイドを中心に加点され、13-5とリードを広げられる。

残り3分、#27石井が3Pシュートを射抜くと、#54ガードナーもリバウンドを押し込み喰らいつく。残り1分半には#16西田(公)が鋭いドライブから加点するも、直後に名古屋D#32メイの得点を許し一進一退の攻防が続く。

三河のタイムアウト明け、#0オーガストが華麗なステップインを披露。名古屋Dがオールコートディフェンスでプレッシャーをかけるが、#27石井の冷静なアシストから#0オーガストがダンクを叩き込み、5点ビハインドで1Qを終える。

2Q 名古屋D 35–41 三河 (名古屋D 14–25 三河)

タイトなディフェンスからアーリーオフェンスを展開しリードを奪う

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野、#27石井。

#27石井のスティールで名古屋Dからボールを奪うと、#18角野のドライブに#16西田(公)が合わせ先制する。

開始2分、名古屋D#43エサトンにダンクを許すが、すかさず#27石井が3Pシュートを返上、さらには#10レイマンも速攻から得点を挙げ23-25と勝ち越す。

その後も強度の高いディフェンスからアーリーオフェンスを展開、#19西田(優)、#0オーガストが立て続けにファストブレイクで得点しリードを拡大する。

オフィシャルタイムアウト明け、#19西田(優)を起点にオフェンスを作り上げ#13須田が3Pシュートを沈めると、#19西田(優)がピックアンドロールから上手さを見せ、25-35と二桁リードを築き上げる。

名古屋D#3加藤に3Pシュートを決められるが、華麗なボールムーブから#13須田が3Pシュートをお返し、反撃の隙を与えない。残り15秒には#27石井のアシストから#19西田(優)が得点し、35-41とリードを奪いハーフタイムを迎える。

3Q 名古屋D 59–63 三河 (名古屋D 24–22 三河)

一時は名古屋Dの逆転を許すが、冷静にフリースローを沈め再逆転に成功

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

#7長野のキックアウトから#54ガードナーが3Pシュートを射抜き先制する。名古屋D#43エサトンにドライブを許すが、すかさず#19西田(優)が3Pシュートを返上し37-47と二桁リードに押し戻す。

しかし、名古屋D#2齋藤、#45チータムの連続得点で48-49と1点差に詰め寄られる。三河はタイムアウトで修正を図るが、名古屋Dの猛攻を止められず、57-51と逆転を許す。

残り3分半、#16西田(公)、#27石井のダブルチームで名古屋Dのミスを誘発すると、#16西田(公)

がフリースローを獲得し点差を縮める。さらには、#16西田(公)のキックアウトから#27石井が3Pシュート時のファウルをもぎ取り57-57と同点に追いつく。 残り2分半、#54ガードナーの鋭いパスが#10レイマンのダンクをお膳立てし、57-59と再逆転に成功。#32シェーファーも冷静にフリースローを決め切り、徐々にリードを広げ4Qに突入する。

4Q 名古屋D 74–92 三河 (名古屋D 15–29 三河)

多彩なオフェンスから一気にリードを拡大

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野、#27石井。

#10レイマンが個人技からバスケットカウントを獲得し先制する。#16西田(公)が#0オーガストとの2メンゲームから加点すると、#18角野が3Pシュートを冷静に沈め61-71とリードを再び二桁に拡大する。

名古屋Dのタイムアウト明け、名古屋D#45チータムにダンクを許すが、すかさず#10レイマンがリバースレイアップを返上。

さらには名古屋Dの速攻に対して、#18角野がハリーバックし名古屋Dの得点を許さない。残り4分には、#13須田がタフな3Pシュートを決め切り、名古屋Dを突き放す。

オフィシャルタイムアウト明けも、#19西田(優)が果敢なアタックからバスケットカウントをもぎ取るなどオフェンスの手を緩めない。

名古屋Dのプレッシャーディフェンスに対しても冷静に対処し、最終スコア74-92で快勝した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

今日は双方のチームにとって非常に重要な試合だと思っていました。名古屋Dさんは前節の結果を踏まえ、必ず修正してきて良いプレーをするチームです。それを自分たちは理解していたのでしっかりと戦うことができました。

相手はしっかりとプレッシャーをかけてきましたが、自分たちが序盤リードし、その後逆転された後も選手ひとりひとりが落ち着いてプレーをすることができました。

特に良かったのは4Qのターンオーバーがゼロということです。最後までしっかりと自分たちの試合を行うことができた点が非常に良かったと感じています。

―試合結果―
2024年10月27日(日)
名古屋D 〇 105 – 82 ● 三河
(三河通算成績 6勝3敗)

1Q 名古屋D 19–18 三河

攻守にわたり西田(公)が存在感を示す

スターティング5は、#0オーガスト、#7長野、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

名古屋D#32メイの連続得点で先制されるが、#19西田(優)のキックアウトから#13須田が冷静に3Pシュートを射抜く。インサイドを強調する名古屋Dに対して、#19西田(優)の3Pシュートで対抗し8-6と2点差に迫る。

ハードなディフェンスから名古屋Dのターンオーバーを誘発し、#0オーガストがワンマン速攻でダンクを叩き込むと、開始4分には#19西田(優)がドライブから#0オーガストの得点をお膳立てし、8-10と逆転に成功する。

しかし、名古屋D#14佐藤、#32メイのオフェンスを止められず、再びリードを許す。#27石井のアシストから#10レイマンのダンクが炸裂するが、直後に名古屋D#14佐藤の3Pシュートを許し流れに乗り切れない。

名古屋Dのドライブに対して、#16西田(公)が体を張ったディフェンスで立て続けにオフェンスファウルを誘い、名古屋Dのオフェンスを停滞させる。

残り55秒には、#16西田(公)が3Pシュートを決め切り、19-18と1点差に詰め寄り1Qを終える。

 

2Q 名古屋D 46–33 三河 (名古屋D 27–15 三河)

名古屋Dの高確率な3Pシュートを止められずリードを拡大される

スタートは、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野、#27石井、#54ガードナー。

名古屋D#43エサトン、#2齋藤の得点で5-0のランを許す中、#10レイマンがディフェンスの間を掻い潜ってB1個人通算1,000得点となるリバースレイアップを返上する。

しかし、名古屋Dに3Pシュートを中心に加点され、30-22とリードを拡大される。

開始3分、#19西田(優)のドライブに#10レイマンが合わせると、#18角野も3Pシュートを射抜き徐々に点差を縮める。

オフィシャルタイムアウト明け、#19西田(優)のアグレッシブなドライブ、#13須田の3Pシュートでワンポゼッション差に迫るが、名古屋D#32メイ、#3加藤に連続で3Pシュートを決められ再び突き放される。

三河はタイムアウトで修正を図るが、シュートを決めきれず得点が停滞、名古屋D#32メイの連続得点を許し46-33とリードを拡大されハーフタイムを迎える。

3Q 名古屋D 75–57 三河 (名古屋D 29–24 三河)

要所でのターンオーバーが響き流れを掴みきれない

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。

#19西田(優)、#13須田が個人技で打開するが、名古屋D#2齋藤に連続で3Pシュートを決められ名古屋Dを捉えられない。

#19西田(優)がB1個人通算2,000得点となるフリースローを沈めると、#13須田がファウルをもらいながら3Pシュートを沈め”4点プレー”が成功、55-44と点差を縮める。

開始4分半、#10レイマンが鮮やかなユーロステップでバスケットカウントをもぎ取りチームを鼓舞する。直後に名古屋D#14佐藤の3Pシュートを許すが、#54ガードナーが3Pシュートをお返し。

激しい点の取り合いが続く中、ターンオーバーから名古屋D#14佐藤に3Pシュートを射抜かれ三河はたまらずタイムアウトを要求する。

残り1分半、アーリーオフェンスから#10レイマンのダンクが炸裂。しかし終盤、チームファウルがかさみ名古屋Dのフリースローから点差が開き、75-57と18点ビハインドで4Qに突入する。

 

4Q 名古屋D 105–82 三河 (名古屋D 30–25 三河)

3Pシュートを中心に反撃を図るが、名古屋Dのオフェンスを止められず敗戦

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#16西田(公)、#18角野、#27石井。

#27石井のフリースロー、#0オーガストのペイントアタックで先制するが、名古屋D#45チータムの個人技を止められず苦しい展開に。

#10レイマンのキックアウトから#18角野が立て続けに3Pシュートを沈める中、名古屋D#12中東、#2齋藤にアウトサイドから得点され、84-66と再びリードを広げられる。

三河のタイムアウト明け、#13須田が3Pシュートを沈めると、#54ガードナーもタフな3Pシュートを決め切り、アウトサイドを中心に追い上げを図る。

しかし、三河が決めれば名古屋Dに決め返され、点差を詰められない時間帯が続く。#9平がカッティングからB1初得点を挙げるなど、最後まで全員でファイトするが逆転には及ばず、愛知ダービー2戦目は悔しい敗戦となった。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

今日はタフなゲームになりました。名古屋Dさんは彼らがするべきことをやり切っていました。自分たちはターンオーバーも出してしまいましたし、ペイントエリアでも82%という高い確率で得点を決められてしまいました。レイアップやダンクなどを多く決められてしまったということだと思います。

自分たちはディフェンスのチームとしてのアイデンティティを持っている中で今日のようなゲームをしてしまいました。自分たちの良さを出すことができなかったと思っています。

ここからしっかりと学び、次に繋げようと思います。

 

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