昇格への意欲を見せた角田。まずは新たなチームメイト、ローソンとの勝負に勝ちたい(C)Getty Images ビザ・キャッシュアップRB(以下、RB)の角田裕毅は今季、中盤までの7レースでチームにポイントをもたらすなど、エースとして光る速さ…
昇格への意欲を見せた角田。まずは新たなチームメイト、ローソンとの勝負に勝ちたい(C)Getty Images
ビザ・キャッシュアップRB(以下、RB)の角田裕毅は今季、中盤までの7レースでチームにポイントをもたらすなど、エースとして光る速さをみせてきた。また、シーズンも最終盤を迎える中、レッドブルへの昇格についても可能性が囁かれ、本人も強い意欲を示している。
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F1キャリア4年目を迎えた今季、角田が常にレッドブルのドライバー候補の一人に挙げられてきた。だが現在は、アメリカGPからチームメイトとなったリアム・ローソンがその争いに中心におり、トップチームのシートをめぐり、新たな局面を迎えている。
それでも、角田はさらなるステップアップが可能であると信じ、前向きな姿勢で将来を見据えているようだ。米スポーツメディア『Sports Illustrated』では、現在のレッドブルシート争いに身を置く中での、角田のコメントを紹介している。
現地時間10月24日に配信となったトピックにおいて同メディアは、「24歳の日本人F1ドライバー、ユウキ・ツノダは2025年のシート獲得を目指し、レッドブルF1カーのテスト機会を積極的に追求している」と綴っており、続けて「RBチームの一員として称賛されるパフォーマンスを見せながら、レッドブルの姉妹チームからはニュージーランド出身のリアム・ローソンとの厳しい競争があり、ツノダの昇格への懐疑的な声もある」と現状を説明。
また、不振が続くレッドブルのセルジオ・ペレスの代役となる見込みについても、「チームはツノダに対して明確な答えを出すことに慎重だ」と指摘している。
その一方で、メキシコGP開幕を前に各国メディアで伝えられた、シーズン後におけるレッドブルのテストへの参加の報道を紹介しながら、「まだ確定していないが、12月のアブダビでのポストシーズンテストは、ツノダにとって重要な転機であり、大きなプラットフォームとなるだろう」として、アピールの好機であると強調。そして角田自身も、このテストに関して「レッドブルレーシングのことは、当日まで分からないので、今やるべきことに集中する」と話すとともに、実現となった際での意気込みを以下の様に語っている。
「非常に良い機会だ。少なくとも自分のドライビングを少し見せられるし、彼らも自分の走りを見てくれると思う。非常に重要だ。少なくとも、ついにこの機会を与えられて嬉しい。まだそれが実現するかどうかは分からない。少なくとも、彼らから直接聞いたことはないので、最大限にこの機会を生かそうと思う」
可能性が浮上したレッドブルのテストはもちろん、残り5レースのパフォーマンスも注目を集める角田。高みを目指す24歳は、強い意思で自身の未来を切り開いていく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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