静岡県下田市多々戸浜海水浴場でS.LEAGUEショートボード、マスターズ第2戦「さわかみ伊豆下田プロ」が2024年10月17日から10月20日の4日間に渡って開催された。波のサイズは4日間通して腰前後。2日目は潮の満ち引きで波のサイズが下が…

静岡県下田市多々戸浜海水浴場でS.LEAGUEショートボード、マスターズ第2戦「さわかみ伊豆下田プロ」が2024年10月17日から10月20日の4日間に渡って開催された。

波のサイズは4日間通して腰前後。
2日目は潮の満ち引きで波のサイズが下がり、波が止まってしまうこともあり一時中断し波の状況が上向くのを待つ時間を設け、3日目はダブルバンクで波の良い時間帯に試合を行い、最終日も一時中断し潮の満ち込みに合わせて波の状況が上向いたタイミングでファイナルを進行するなど、自然相手のサーフィン競技ならではの臨機応変なコンテストスケジュールの中で試合が行われた。

マスターズクラスのトライアルも初開催


山田桂司 ©︎S.LEAGUE

今回、初めてマスターズクラスのトライアルも開催された。
マスターズの出場条件は2024年12月31日時点で満45歳以上。日本国籍を有する選手。元プロ、アマチュア問わずにエントリー可能となっている。
今回はトライアルを勝ち上がった上位9名が本戦に出場することができ、本戦のラウンド1を勝ち上がると公認マスターズプロ登録資格を獲得することができる。
見事、公認マスターズプロ資格を獲得した選手は6名。


前田淳 ©︎S.LEAGUE
山田桂司 ©︎S.LEAGUE
五来潤 ©︎S.LEAGUE
澤井革 ©︎S.LEAGUE
佐藤千尋 ©︎S.LEAGUE
脇田貴之 ©︎S.LEAGUE

メンズ、ウィメンズも3名がプロ公認を獲得


足立海世 ©︎S.LEAGUE

男子はローカルアマシードで出場した足立海世、NSSAシードで出場した藤本世音がラウンド2を勝ち上がり見事公認プロ資格を獲得。
ウィメンズではNSA全日本選手権ガールズクラスで優勝した馬場心がローカルアマシードで出場しラウンド1を勝ち上がりプロ公認を獲得した。


足立海世 ©︎S.LEAGUE
藤本世音 ©︎S.LEAGUE
馬場心 ©︎S.LEAGUE

マスターズ優勝は佐藤千尋


©︎S.LEAGUE
佐藤千尋 ©︎S.LEAGUE

ウェイティングをしたことで波のサイズも上がり、波数も増えての決勝となった。
マスターズの決勝には佐藤千尋、山田桂司、脇田貴之、今村厚の4名。今村厚以外は今回トライアルから勝ち上がりファイナルに進出した。とはいえ、現役時代はJPSA公認プロとして活躍していた選手。脇田貴之は現役でハワイノースショアのパイプラインやワイメアにチャレンジしている。

決勝戦は波のブレイクが早いことから1マニューバーでの戦いがメインとなる。
山田桂司が序盤から動き、高さのある波に対してしっかりとしたターンからの1マニューバーでスコアしリードする。脇田貴之も前半プライオリティを持って波を待ち、フローのあるライディングを披露。今村厚もクイックなバックハンドの1マニューバーを魅せる。佐藤千尋は中盤にバックサイドのリエントリーで5.15ポイントをスコアする。リズムに乗った佐藤千尋は試合終了間際にマスターズクラスでは初のエアリバースをメイクし、6.5ポイントをスコアし1位に。そのまま試合が終了。
今回マスターズトライアルから出場していた佐藤千尋がマスターズ初優勝を飾った。

中塩佳那が2連勝


©︎S.LEAGUE
中塩佳那 ©︎S.LEAGUE
川瀬心那 ©︎S.LEAGUE

ウィメンズの決勝は中塩佳那と川瀬心那の2名。S.LEAGUE開幕戦と同じマッチアップとなった。
先に動いたのは中塩佳那。技術はもちろんだが、波を見極める能力に長けている中塩佳那は中盤で6.25ポイントをスコアする。川瀬心那もライト方向の波でスムースな3マニューバー入れ、5.4ポイントをスコアする。しかしその後、川瀬心那は波を見つけることができず、中塩佳那は最後の波で6.75ポイントとその差を広げ優勝。
中塩佳那はS.LEAGUE開幕戦から2連勝となった。

小林桂が伊豆下田で3連勝


小林桂 ©︎S.LEAGUE
©︎S.LEAGUE

メンズの決勝は小林桂とローカルアマシードで出場し今大会でプロ公認を獲得した地元の足立海世。
ビーチに駆けつけた地元応援団のパワーを自分の力に変え、若干16歳という若さではあるが、日本代表として世界戦出場の経験などをもつ足立海世は淡々と試合を行っていく。
対する小林桂も試合経験豊富な選手。ホームをカリフォルニア・サンクレメンテとし世界トップサーファーの中で練習に励んでいる。今回は大会2日前に日本に来日し出場していた。

決勝戦では小林桂がプライオリティーを気にせずにポイントを重ねていく。
乗りながら試合のリズムを作っていく作戦の小林桂は7本目に高難度のエアーリバースをメイクし7ポイントを獲得。その後も6.6ポイントをスコアしてバックアップも揃える。
足立海世も追い込まれる状況の中、残り時間10秒を切ったところでエアーリバースをメイク。6.2ポイントとニードポイントには届かなかったが最後まで諦めず素晴らしい戦いを見せた。

地域一帯で盛り上げるプロリーグに


©︎S.LEAGUE

下田市パラサーフィン体験会、アダプティブサーフィンデモンストレーション見学会も行われた。
体験会はプロサーファーがコーチとなりサポートをして行われた。


©︎S.LEAGUE
デモンストレーションに参加されたパラサーフィン選手 ©︎S.LEAGUE

S.LEAGUEのコンセプトの1つに地域一帯を盛り上げることが掲げられている。
今回、地元の企業や店舗が掛け合って、協力店マッチアップ企画も新たな試みとなった。

会場には選手が海上がりに浴びることができるかけ湯が下田温泉より提供された。


©︎S.LEAGUE

S.LEAGUE第3戦の地は千葉県鴨川市東条海岸

S.LEAGUEの次戦はショートボード第3戦は2024年11月21日(木) 〜 11月24日(日)千葉県鴨川市 東条海岸で開催される。
S.LEAGUEはABEMA独占生配信でお届けしているので日本プロツアーをABEMAからご覧ください。

『さわかみ伊豆下田プロ』結果

《ショートボード男子》
1位 小林桂
2位 足立海世
3位 川俣海徳、鈴木仁

《ショートボード女子》
1位 中塩佳那
2位 川瀬心那
3位 川合美乃里、松野杏利

《ショートボードマスターズ》
1位 佐藤千尋
2位 山田桂司
3位 今村厚
4位脇田貴之

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