★アクシデントにもめげずに力投

 前日の2回戦に続き、3時間を超える激戦となった早明戦を明治大が延長12回の末に競り勝ち、開幕節の勝ち点をもぎ取った。
 1回戦で完封勝利を挙げた左腕・齊藤大将投手(4年・桐蔭学園)が左足裏の皮が剥けてしまうアクシデントの中、11回途中まで早稲田大に勝ち越しを許さずに力投。この後を継いだ右腕・高橋裕也投手(3年・向上)がフォークを武器に打者4人を無安打3三振に抑え、リーグ戦初勝利を掴んだ。

完封した1回戦に続く好投を見せた齊藤

 試合が動いたのは2回。齊藤が自らのバットで二塁打を放って先制点を挙げる。だが3回に今度は自らの送球エラーで早稲田大に追いつかれてしまった。
 その後は両校投手陣が粘り、試合は延長戦に持ち込まれた。10回に明治大が逢澤崚介外野手(3年・関西)の好判断で勝ち越しのホームを陥れるが、その裏に早稲田大が代打・岡大起内野手(4年・早稲田実)のタイムリーで追いついた。
 それでも齊藤は11回も続投し、左打者2人を抑えたところで、高橋にバトンタッチ。高橋も「齊藤さんの思いを受け継ごうと思いました」とフォークで次打者を空振り三振に抑えた。
 そして12回表、途中出場の高瀬雄大内野手(3年・長崎西)がセンター前にタイムリーを放って勝ち越すと、その裏を高橋が三振、サードゴロ、三振と完璧に抑え、試合終了。春季リーグ5位からの巻き返しを図る明治大にとって、弾みとなる開幕節での勝ち点獲得となった。

決勝打を放って、拳を上げる高瀬

★ライバルの活躍を励みに

 これがリーグ戦初勝利となった高橋は「思いきり腕を振ることができました。チームが勝てて嬉しいです」と笑顔を見せた。向上高3年時には、エースナンバーを背負って激戦の神奈川大会を勝ち上がり準優勝。その際にエースの座を争った鈴木翔天投手(富士大3年)が今春の全日本大学野球選手権で好投し、今秋には北東北大学リーグ史上初の完全試合を達成。来秋のドラフト候補にも挙がる元同僚左腕の活躍に「負けたくない」と大きな刺激を受けてきた。
 この日の初勝利は大きな一歩となったが、これは新たな始まりに過ぎない。念願の白星を糧に、ライバルの背中やチームの日本一奪還を今後もひたむきに目指していく。

向上高3年夏に神奈川大会準優勝に導いた高橋。大学でも着実な成長を遂げている

■明治大vs早稲田大3回戦
明治大  010000000101=3
早稲田大 001000000100=2
(延長12回)
【明】齊藤、◯高橋—橋本
【早】小島、北濱、大竹、早川、●柳澤—岸本、小藤

◎明治大・善波達也監督
「今日は齊藤に尽きます。よく粘った。素晴らしいです。高瀬もよく打ちましたし、高橋も今日は彼らしさを出してくれました。いいスタートを切ることができました」

文・写真:高木遊