結果を残しているハジャーが来季RBのシートを掴むのはまったく不思議ではない(C)Getty Images ビザ・キャッシュアップRB(以下RB)はアメリカGPより角田裕毅とリアム・ローソンという陣容となり、シーズン最終盤を迎えている。また、…

結果を残しているハジャーが来季RBのシートを掴むのはまったく不思議ではない(C)Getty Images

 ビザ・キャッシュアップRB(以下RB)はアメリカGPより角田裕毅とリアム・ローソンという陣容となり、シーズン最終盤を迎えている。また、今回チームメイトとなった2人はともに、同じグループ内のトップチームにあたる、レッドブルのレギュラードライバー候補としても注目を集める存在だ。

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 そして海外メディアでは、レッドブルグループ内のさらなる若き才能にもフォーカスしており、米スポーツサイト『Last Word on Sports』では、ジュニアチーム所属である、アイザック・ハジャーについて2025年でのRB入りの可能性が高いなどと報じている。

 同メディアでは、レッドブルで不振が続くセルジオ・ペレスに代わり、アメリカGPで9位入賞を果たしたローソンの昇格が近づいていると予想し、「この状況はアイザック・ハジャーにとっても絶好の機会をもたらす可能性がある」と見通している。

 また、「今年初め、クリスチャン・ホーナーはハジャーが2025年にF1に参戦する候補として名乗りを上げていると述べていた」とチーム首脳の言葉を振り返りながら、F2での今季のパフォーマンスにも触れており、「現在20歳の彼は、ガブリエル・ボルトレトとチャンピオンシップを争っている。レッドブルのジュニアドライバーがF2タイトルを争うのは、2020年のユウキ・ツノダ以来のことだ」として、現カテゴリーでの活躍ぶりを称賛。

 加えて、RBの両ドライバーの現状について、「2024年に安定したキャンペーンを展開しているツノダが除外されるわけではない。しかし現時点では、ローソンがセルジオ・ペレスの代わりとして最有力だ。クリスチャン・ホーナーがローソンをツノダよりも魅力的な存在と見ていることは、周知の事実」と主張しながら、「ローソンがアメリカGPで19位から9位まで登り詰めた素晴らしい走りは、レッドブル上層部が抱いていた既存の評価をさらに強化した」と綴っている。

 その上で来季、ペレスに代わり、RBのドライバー何れかがレッドブル入りとなる見込みだと説く同メディアは、「この流れが続けば、ハジャーは来年RBに加わるための最有力候補となるだろう」と結論付けた。

 F2選手権ではランキングトップ争いを演じるなど、ハジャーは申し分のないパフォーマンスを披露している。レッドブル、RBの両チームのラインナップにも変化が起こる可能性が残されているだけに、やはり若きドライバーのグランプリデビューの瞬間はそう遠くはないのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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