「全米オープン」ファイナリストのラファエル・ナダル(スペイン)とケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、共に、1986年に生まれたプロテニス選手。それ以外の共通点はあまりない。ナダルは、2010年と2013年フラッシングメドウズでの2つを含む…

「全米オープン」ファイナリストのラファエル・ナダル(スペイン)とケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、共に、1986年に生まれたプロテニス選手。それ以外の共通点はあまりない。

ナダルは、2010年と2013年フラッシングメドウズでの2つを含む15のグランドスラムのタイトルを獲得している。アンダーソンは、ゼロ。ナダルは22のメジャー大会でファイナル進出。アンダーソンはゼロ。

ナダルは現在、ランキング1位の座を140週以上を保持している。アンダーソンは、0週。実際、アンダーソンのランキング32位は、ATPが1973年にコンピューターランキングを使用し始めて以来、全米オープンのファイナリストとしては最下位。

これら全てを考慮すると、確かにアンダーソンがナダルに勝つと期待する理由はあまりない。

確かに、グランドスラムのファイナリストの中で史上最高の身長となる2m3cmのアンダーソンは、強力なサーブを備えている。彼はこの2週間で108回のサービスゲームで、5回しか破られていない。理論上は、この南アフリカ人選手がナダルにとって気がかりな存在になっていてもおかしくない。とはいっても1m85cmのナダルが、今回のトーナメントでトップのリターナーの一人で、対戦相手のサービスゲームの43%を破った事を考えると、それも可能性が低そうではある。

「彼のサーブはとてもうまい。自信もすごいし、かなり強気でやっている。」ナダルはアンダーソンについて、こう語った。「私のテンポに持っていく。」

一方、アンダーソンのコーチ、ネヴィル・ゴドウィンは、33回のメジャー出場で準々決勝でさえ一度しか経験していないが、日曜は、プレッシャーはないはずだと考えを示した。

「彼は完全に自由だ。彼は自身が持っていたかもしれない想定を完全に上回っている」とゴドウィンは語った。「だから、彼は自分自身を解放して、プレーしにいくだけだ。」

そう、まだ試合はこれからで、勝つためには3セット。アンダーソンが勝ったとしても、無名のテニス選手が無敵と思われていたテニス選手を破るのが初めてになるわけではない。(C)AP(テニスデイリー/ワウコム)※写真は「全米オープン」決勝でナダルに挑むアンダーソン

FLUSHING MEADOW, NY - SEPTEMBER 08: KEVIN ANDERSON (RSA) during day twelve match of the 2017 US Open on September 08, 2017 at Billie Jean King National Tennis Center, Flushing Meadow, NY.(Photo by Chaz Niell/Icon Sportswire via Getty Images)