記者陣を大いに沸かせた井上。(C)CoCoKARA next 現場にいた記者陣が「おぉーー」と沸いた。 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、10月21日、都内で実施されたWOWOWの「エキサイトマッチSP」…
記者陣を大いに沸かせた井上。(C)CoCoKARA next
現場にいた記者陣が「おぉーー」と沸いた。
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、10月21日、都内で実施されたWOWOWの「エキサイトマッチSP」の収録後に行われた囲み取材に対応。今後の戦いについて語る中で、現WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との将来的な対戦をほのめかした。
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鋭い視線を記者に向けたモンスターの口から日進月歩で進化を続ける“若武者”の存在が語られた。次戦についてサム・グッドマン(豪州)との防衛戦が見込まれる中で井上は来年中のフェザー転級について「どうですかねぇ……。まだ分からないですね」と吐露。その刹那に、こう切り出した。
「まぁパウンド・フォー・パウンドで1位になりたいという若者がいるんで。その若者が上がってくるのを待つしかないのかなと」
井上の言う「若者」が、以前からパウンド・フォー・パウンド(PFP)1位を己の目標と公言する中谷なのは想像に難くない。
これまで中谷について具体的な発言を避けてきた井上だけに、突然飛び出したコメントは、小さくない驚きでもある。
現在、アメリカの大手メディアでPFP1位の座を争う立場にいる井上は、力強く、強調するように語り続ける。
「こんだけボクシング・ファンが言っているのであれば、もう口に出してもいいのかなと思う。どこで1位を目指したいかはわからないですけど、もう、『1位を目指したい』と言っているということはそういうことじゃないですか。やっぱり強いなという印象もある。だからこそ、自分も興味が出てきています」
無論、具体的な話し合いはまだない。それは井上本人も「自分としてはまだやるべき相手がスーパーバンタムにいる」と語る通りだ。しかし、日本ボクシング界に世界の熱視線が向けられることは必至のビッグマッチ実現の機運は間違いなく高まっている。
[文/構成:羽澄凜太郎=ココカラネクスト編集部]
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