スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月1~8日/賞金総額477万1360ユーロ/クレーコート)。 火曜日に行われた2回戦で、世界5位のラファエル・ナダル(スペイン)がアンドレイ・クズ…
スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月1~8日/賞金総額477万1360ユーロ/クレーコート)。
火曜日に行われた2回戦で、世界5位のラファエル・ナダル(スペイン)がアンドレイ・クズネツォフ(ロシア)を6-3 6-3で下して3回戦に進んだ。ナダルはこれで11試合連続勝利だ。
ナダルはまた、今大会では過去3年で2度の優勝の実績を持っている。
第1セットのナダルはサービスブレークを1度、奪って先行し、第2セットでは2度クズネツォフのサービスを破った。
ナダルは4本のサービエースにダブルフォールトなしという試合で、39位のクズネツォフを1時間18分で退けた。
ナダルの3回戦の相手はサム・クエリー(アメリカ)とルカ・プイユ(フランス)の勝者で、両者の試合は水曜日に行われる予定だ。
ナダルはモンテカルロ、バルセロナと2週続けて優勝。今大会でも勝つと昨年記録した3勝に早くも並ぶことになり、全仏オープンに向けても大きく自信を深めることになるだろう。ナダルは2014年を最後に全仏オープンのタイトルから遠ざかっている。
昨年は苦戦したナダルだが、今季はいい形で前半戦を消化できている。マイアミ・オープンと全豪オープンでは早期敗退を喫したが、ふたたび高いレベルのプレーを見せていて、ここ8大会では6大会でベスト4以上に進んでいる。
「いい形でクレーコート・シーズンをスタートさせられたのがうれしい」とナダル。「今日はまた勝てた。すごくいいニュースだ。今大会にもワクワクしてきたよ」。
この日の試合でのナダルは圧倒的で、特にサービスがよかった。彼は試合を通じてわずか8本しかセカンドサービスの必要がない確率の高さを見せ、ファーストサービスでもわずか5ポイントしか失わなかった。また、22本のウィナーに対してアンフォーストエラーは9本だけだった。
「サービスはよかったね」とナダル。「モンテカルロとバルセロナでもサービスがよかった。サービスがいいというのは、いい大会を過ごすためにはものすごく大事なことなんだ」。
ナダルは地元スペインのマスターズ大会で、40試合目の勝利を挙げたことにもなる。彼は今大会では2013年と14年を含めて、過去に4度優勝している。だが、昨年は決勝でアンディ・マレー(イギリス)に敗れて準優勝だった。
世界2位のマレーは、37歳のラデク・ステパネク(チェコ)と対戦した。ステパネクは月曜日の1回戦で、ATP1000大会では1992年のジミー・コナーズ(アメリカ)が40歳で勝って以来の最年長勝利を挙げての2回戦進出だったが、マレーが7-6(3) 3-6 6-1で辛くも勝利した。
マレーはいずれのセットも先にブレークを許す苦しい展開だったが、第3セットは力強い巻き返しを見せて勝利した。マレーは11本のサービスエースを奪ったが、そのうちの4本は第3セットでのものだった。
「相手がすごくいいプレーをしてきた」とマレー。「相手はラインの上に強いボールを打ってきた。僕には何もできなかったよ」。
また、1回戦として行われた試合では、元世界4位のフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が第14シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を7-6(5) 6-3で破って2回戦に進んでいる。デル ポトロは度重なった手首の故障と手術で低迷し、現在は274位だ。
デル ポトロは10本のサービエースを奪っての勝利だった。
2回戦のデル ポトロはジャック・ソック(アメリカ)と対戦する。ソックはブノワ・ペール(フランス)を2-6 6-2 7-6(5)で倒しての勝ち上がりだ。
「手術後としては、最高の試合ができたと思う」とデル ポトロ。「とても高いレベルの選手たちとのテストを今までもやってきたからね」。
第13シードのガエル・モンフィス(フランス)はケビン・アンダーソン(南アフリカ)を6-4 6-1で、第15シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)は予選勝者のサンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)を6-3 7-5で下して2回戦に勝ち進んでいる。(C)AP