スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月1~8日/賞金総額477万1360ユーロ/クレーコート)は3日、男子シングルス1、2回戦が行われ、1回戦を戦ったファビオ・フォニーニ(イタリア/…

 スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(ATP1000/5月1~8日/賞金総額477万1360ユーロ/クレーコート)は3日、男子シングルス1、2回戦が行われ、1回戦を戦ったファビオ・フォニーニ(イタリア/31位)がバーナード・トミック(22位/オーストラリア)を6-2 6-4で下し、錦織圭(日清食品/6位)が待つ、2回戦へ駒を進めた。  フォニーニ対トミックの試合は、あまり無理をすることもなく、要所でしっかりと攻めたフォニーニが、常に主導権を握る展開となった。ストロークのアンフォーストエラーも多かったトミックは、いくつかのサービスゲームを除き、持ち前の力を発揮することができず。フォニーニは、第2セット5-4からの自分のサービスゲームで、ボレーやフォアハンドのパッシングなど、目覚ましいショットで観客を沸かせると、最後はサービスエースで試合を締めくくった。  故障を経てモンテカルロから復帰し、日に日に調子がよくなりつつあると言うフォニーニは、錦織戦を前に、勝つことは可能と感じるかと聞かれると、「そう思うよ。レッドクレーは、僕の庭と呼べるサーフェス。僕はイタリアで生まれ、クレーの上で育った。クレーの上で一番いいプレーができる」と返答。

 その上でフォニーニは、「肉体的にまだ自分のベストの状態ではないとはいえ、トップ10とプレーすることで、自分が今どのレベルにいるか見ることができる。だから錦織のような選手と対戦できることをうれしく思う。彼はクレーで非常にいいプレーをしている、世界のトップのひとりなので、言うまでもなく厳しい試合になるだろう。とにかく、明日は全力を尽くす」と話した。  第6シードの錦織は1回戦が免除となり、2回戦が初戦だ。錦織とフォニーニの対戦は4日、アランチャ・サンチェス・スタジアムの2試合目に組まれており、開始時間は、現地14時以降となる。 (テニスマガジン/ライター◎木村かや子、構成◎編集部)