WRCセントラルヨーロッパ(ターマック)、土曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ヒョンデのティエリー・ヌービルが脱落したことで総合首位に立ったトヨタのセバスチャン・オジエ。リードを得るためにプッシュしたが上位選手のタイムが接近し…
WRCセントラルヨーロッパ(ターマック)、土曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ヒョンデのティエリー・ヌービルが脱落したことで総合首位に立ったトヨタのセバスチャン・オジエ。リードを得るためにプッシュしたが上位選手のタイムが接近しているため、最終日の日曜日もペースを緩めることなく走る必要があると考えているようだ。
*カッコ内は順位の前日比
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド
セバスチャン・オジエ/総合首位(↑)
「1日をとおして接戦だったが、今日の出来には満足している。今朝のトリッキーなコンディションでも、安定して走れていた。オィット(タナック)は各ループの最初のステージで非常に速く、特に午後は再びリードを確保するために、彼の速さに対処しないといけなかった。残りの2ステージでもさらにプッシュをしたが、築いた5秒は十分なアドバンテージとは言えないので、明日も同様のアプローチが必要になるだろう。6カ月ぶりのターマックラリーでもマシンに問題はないので、ここまでのところいい週末だと言える。土曜日までのポイントでマニュファクチャラーズポイントを追い上げてきているので、明日さらにポイントを積み増したい」
エルフィン・エバンス/総合3番手(↑)
「複雑なコンディションでも手堅い戦いができたと思う。特に今朝は、霧が出たことで路面の湿り気が多くなった。ノートクルーが走行した後から自分たちがステージを走行するまでの間にも状況が変化したことで、路面状況の判断を自分たちでし直さないといけなくなった。でも、結果を見るとそこはそれほど悪くなかったようだ。午後は、路面は乾いてきたが、泥で汚れた路面の対処はそれほど上手くできなかった。マージンはわずかしかなく、その路面でロスが出てしまった。それでもチームにとってはいい日になったので、明日はさらに多くのポイントを獲れるように戦う」
勝田貴元/総合5番手(=)
「今日もクリーンな1日を目指して走りました。午前中は最後のステージが路面に出たグラベルによってコンディションが変化するトリッキーな状態で、ブレーキング時にグリップが不足したと気付いた時にはまっすぐ行く判断をしましたが、その時は、草の上で長い時間滑っているように感じましたが、ダメージがないまま道路に戻ることができました。それ以外ではいい走りができました。午後には路面が乾いてきて、問題なく走ることができました。明日は、序盤のステージでいい走りをし、パワーステージで上位を狙えるか様子を見ます。しかし、チームのためにフィニッシュするのが最重要なので、それを第一に走ります」
サミ・パヤリ/総合6番手(=)
*マニュファクチャラーズ選手権対象外
「いい1日だった。午前から午後に向けて路面が乾いていき、グリップが増してコンディションが変化したことで、学ぶものがある新しいチャレンジだった。ラリー1カーをドライブすることには最大限の走りが求められる。上位陣のペースはとてつもなく速いので、初めてのラリー1カーでのターマックラリーでそのペースに近づけられているのはうれしい、より速く走るためのポイントも見つかった。すでにいくつか改善できていて自信もついてきた。残りの4ステージの走りも楽しみだ」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッド
オィット・タナック/総合2番手(↑)
「激しい1日だった。午前中にひとつよくないステージがあって、そこで大きくタイムロスもあったしリズムがよくなかった。しかし汚れてチャレンジングなコンディションの午後の最初のステージでは、クルマの調子がよくなった。その後の2ステージではクリーンな路面でグリップが高すぎるほどで、そのような状況には自分のマシンのセットでは十分なスピードが出せなかった。昨年の経験から、ある程度許容範囲の広いマシンが必要だと考えていたが、今年の路面状況は違っていた。ただ、いい路面状況でのトップスピードが足りないだけで、マシンが悪いというわけではない。選手権のためにも明日は力走し、タイトル争いに重要なポイントを持ち帰る必要がある」
ティエリー・ヌービル/総合4番手(↓)
「レッキでのミスの代償を払うことになった。今日、起きたことは非常に残念だ。当初、今週末は優勝を目指した戦いではなく、ラリーを無事に終えることを目標にしていた。しかし昨日はタイトル争いの全ライバルたちとの接戦に加え、重要なマニュファクチャラーズポイントの争いの最中にいて、より上位を得るための速さが必要だったのでできる限りのことをした。明日は、可能な限りポイントを加算して、リードを持ってラリージャパンに臨みたい。明日の路面はより乾いてトリッキー具合は減るようだし、ステージは楽しそうなので期待したい」
アンドレアス・ミケルセン/総合33番手(↑)
「スーパーサンデーに向けたマシンセッティングに1日を費やした。午後のループは路面が乾いたことでコンディションが大きく変わり、車両への変更が必要だった。全体的にはクリーンにループを走ることができた。大きなリスクをとることを避けたので、さらにタイムを詰めることはできたが、大きく離されているとは思わない。マシンに試した変更のうち上手くいったものもあったので、いい方向に向かっていると思うが、もう一段上にいかないといけない。チームのマニュファクチャラーズタイトル争いに貢献するために、明日は新たな気持ちでベストを尽くす」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1ハイブリッド
グレゴワール・ミュンステール/総合7番手(↑)
「楽しいが、非常に速いセクションからのブレーキングゾーンもあり、ソフトタイヤではブレーキングでタイヤがロックしてしまうような限界点で走っている。うまくいく時もあれば、大失敗になってしまう時もある」
(SS14後のコメント)
アドリアン・フルモー/SS10でデイリタイア
「ロードセクションで、フロントデフに大きなトラブルが発生した。フロントに駆動がなくなり、常に後輪駆動車のような状態で、路面の泥があると真っすぐ走らせるのも難しい。断続的にフロントに駆動がかかるときもあるが、ほとんどが後輪駆動のような状態だった」
(SS9後のコメント)
ジョルダン・セルデリディス/総合24番手(↑)
*マニュファクチャラーズ選手権対象外
「走るごとに楽しさが増している。今シーズンはこれが最後になるので、明日、さらに楽しめるようにしたい」
(SS14後のコメント)