圧巻の勝負強さをこの秋も発揮している大谷。(C)Getty Images 偉才の勝負強さが際立っている。 現地時間10月…

圧巻の勝負強さをこの秋も発揮している大谷。(C)Getty Images

 偉才の勝負強さが際立っている。

 現地時間10月16日に敵地シティ・フィールドで行われたメッツ戦で、ドジャースの大谷翔平は「1番・DH」で先発出場。8回の第5打席にダメ押しの3ランを放ち、チームの8-0での快勝に貢献した。

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 打った瞬間に確信めいた表情を浮かべた。大谷は相手右腕タイラー・メギルが投じたインローへのカットボールを強振。高々と舞い上がった打球はあっという間に右翼のアッパーデッキにまで到達した。

 興味深いのは、大谷の“極端な打撃成績”だ。このポストシーズンにおいて背番号17は、走者がいない打席では打率.000(22打数0安打)である一方で、走者がいる局面ではなんと打率.778(9打数7安打)、2本塁打、8打点、OPS2.257と図抜けた成績を残している。

 走者さえいれば、文字通り無双状態にある。そんな大谷の異質とも言える成績には現地記者も驚きを隠さない。米スポーツ専門局『NBC Sports』のマット・スナイダー記者は「オオタニは走者がいる時に大活躍している。だから他の打席については聞かないでくれ」と先述の打撃成績をユニークに紹介。そして、次のように綴った。

「走者が塁上にいる時のオオタニはまさにスター選手のように打っている。しかし塁が空の場合は、まったくひどい選手になる。かなり極端だ」

 また、MLB公式サイトのアダム・マカルビー記者も「バントや盗塁、とにかく何でもいいから走者を得点圏に置いた状態でショウヘイ・オオタニを打席に立たせるんだ」と指摘。そして、「スーパースターから最大限の力を引き出すためにドジャースは何をすべきか。さまざまな疑問が浮上している」と分析している。

 今ポストシーズンでも着実に勝ち進めているドジャース。悲願である史上8度目のワールドシリーズ制覇を手繰り寄せるためには、「大谷の前にどれだけ走者を貯められるか」がひとつのカギとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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