JRAは17日、第85回菊花賞(GI、芝3000m)の枠順を発表した。横山典騎手が騎乗するダービー馬ダノンデサイルは2枠4番、菊花賞3勝のルメール騎手が騎乗するアーバンシックは7枠13番、2009年スリーロールスで菊を制した浜中騎手が手綱を…
JRAは17日、第85回菊花賞(GI、芝3000m)の枠順を発表した。
横山典騎手が騎乗するダービー馬ダノンデサイルは2枠4番、菊花賞3勝のルメール騎手が騎乗するアーバンシックは7枠13番、2009年スリーロールスで菊を制した浜中騎手が手綱を取るメイショウタバルは5枠10番から発走する。
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■人気サイドは内枠理想
阪神開催だった2021、22年を除き、京都で行われた過去10年において、2枠が最多4勝と群を抜く。このうち1番人気が【3.0.0.1】。勝ち馬はエピファネイア、キタサンブラック、サトノダイヤモンド、コントレイルと名馬が並ぶように、有力馬が力を発揮できる枠と言えそうだ。1986年以降で見ても、最多の9勝を挙げており、ダノンデサイルは絶好の枠を手に入れた。続くのは2勝の1枠、6~8枠がそれぞれ1勝を挙げる。4、5枠の勝ち星はゼロ。
3番人気以内で見ると、1~3枠【6.0.0.8】勝率42.9%に対して、6~8枠が【1.1.3.7】勝率8.3%と一気に低迷。真ん中の4~5枠は【0.2.1.1】とあと一歩の感。人気サイドが勝ち切るには3枠以内が理想だ。未知の3000m戦かつスタート直後に3コーナーへ突入することとなる本コースにおいて、序盤からロスを防いで良いポジションを取ることがなにより重要となっている。アーバンシックは7枠に入ったが、鞍上のルメール騎手は菊花賞通算【3.2.1.2】、8枠でも【1.1.1.1】をマーク。安易に割り引くのは危険かもしれない。
4~9番人気の伏兵で見ると、1~4枠が【1.1.0.27】複勝率6.9%、複勝回収値22。一方、5~8枠は【2.5.4.20】複勝率35.5%、複勝回収値137と圧倒的に好走馬が多い。このうち、前走上がり3位以内だった馬は【2.4.3.8】複勝率52.9%、複勝回収値210をマーク。末脚堅実な伏兵にとって、有力馬に対して自ら動いていきやすい外枠が功を奏するのかもしれない。これに該当するコスモキュランダ、ヘデントール、アドマイヤテラ、シュバルツクーゲル、ショウナンラプンタが馬券圏内の可能性が高まったが、全体として馬体重500キロ以上が振るっていない点を考慮すると、ヘデントール、アドマイヤテラ、シュバルツクーゲルが相手筆頭の候補になりそう。
また、アドマイヤテラに騎乗する武豊騎手は菊5勝を挙げるが、8枠に入ることが多く、1986年以降、騎手の中でも最多の11回目となる。同騎手の8枠成績は【2.1.0.7】と微妙だが、テン乗りだったシルクライトニングを除けば8枠17番は【2.1.0.0】。スーパークリークで初制覇を成した馬番でもあり、同騎手にとって思い入れの強い枠だ。
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