伊藤あおいがWTAツアー本戦初白星 10月14日、女子ツアー「木下グループジャパン・オープン」(大阪・モリタテニスセンターうつぼ/WTA250)シングルス1回戦が行われ、予選を勝ち上がりツアー初の本…

伊藤あおいがWTAツアー本戦初白星
10月14日、女子ツアー「木下グループジャパン・オープン」(大阪・モリタテニスセンターうつぼ/WTA250)シングルス1回戦が行われ、予選を勝ち上がりツアー初の本戦入りを決めた伊藤あおい(SBCメディカルグループ/世界ランク188位)が、元全豪女王のソフィア・ケニン(アメリカ/同158位)を6-2、3-6、7-5のフルセットで下し、ツアー初白星を挙げた。

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20歳の伊藤は前週行われた全日本選手権でベスト4。中1日というタフなスケジュールの中で昨年大会以来、キャリア2度目のWTAツアー大会を迎えた。

予選1回戦でエミナ・ベクタス(アメリカ/同141位)を6-3、6-4で下すと、予選決勝でアリアン・ハルトノ(オランダ/同151位)に3-6、6-3、6-4に逆転勝ちし、自身初めてのツアー本戦入り。「最後はラッキーもあった取れてよかった。自信になった。(100位台の選手に)こんなヘニョヘニョでも戦えるんだなとびっくり」と伊藤らしい表現で勝利を喜んだ。

初の舞台となった本戦1回戦では、2020年全豪オープンでタイトルを獲得しているケニンと対戦。だが、「昨日の夜にいろんな人から知らされて、これは(取れて)2ゲームだな」と、伊藤は相手がどういう選手か知らなければ、試合前に対策も練らなかったという。

それが奏功したのか、第1セットでは伊藤の独特なテンポやスライスに、ケニンのショットが乱れる。先にリードを許した伊藤だが、徐々にペースを奪って1-2から5ゲーム連取でセットを取った。

しかし、相手もグランドスラム女王。経験もあるケニンが力のあるボールで伊藤を押し切って、第2セットでは挽回されてしまう。そのまま最終セットも2ブレークを許して0-4とされた。

あとがない状況に陥った伊藤だが、「自分のテニス自体が特殊。相手も自分とやると結構落ちたりとかしてくれる場合が多かったので、自分のプレーをやることだけ心掛けました」とすべきことは変わらなかった。巧みなボールコントロールを生かして、ケニンのミスを誘うと、着実にポイントを重ねて計3度ブレークに成功。観客の声援を受けて、ツアー初白星を挙げた。

「ファースト(セット)取れた時の満足感はすごかったです。ノルマ達成みたいな」と手応えを語った伊藤。「びっくりです。勝てるとかそういう次元の問題ではなく、ゲームが取れるかどうかで試合に入った。運もあり、いろんな要素が重なって、なぜか勝てて良かったです」と、笑みをこぼした。

2回戦では第8シードのエリザベッタ・コッチャレット(イタリア/同50位)と対戦。「4ゲーム取ってきます」と意気込んだ。