橋上氏が自身の経験をもとにCSの難しさを語った(C)CoCoKARAnext

 2024年のセ・リーグクライマックスシリーズ(CS)は久々のペナント奪還となった巨人への挑戦権を懸け、2位阪神と3位DeNAがファーストステージを戦う。本拠地の甲子園で昨季覇者である阪神がどんな戦いを演じるのか、そして強力打線を誇るDeNAが“下剋上”を果すのか、注目の争いが繰り広げられる。

 Bクラスに終わった広島も含め大混戦となった今季のセ・リーグは、最後に巨人が抜け出し、リーグ制覇を果たした。だが、短期決戦となるCSはシーズンの順位通りの結果とはならないことも過去の歴史が証明しており、勝ち抜くことの難しさについて、球界OBの言葉でも語られている。

 イースタンリーグ、オイシックス新潟アルビレックスBC監督の橋上秀樹氏によるYouTubeチャンネル『橋上秀樹アナライズTV』では10月10日、セ・リーグCSファーストステージを展望する動画を配信。その中で橋上氏が自らの経験も交え、CSの戦いについての持論を話している。

 動画内で橋上氏は、阪神とDeNAが対戦するファーストステージについて、投手力の高さを理由として阪神の優位を予想しながら、「DeNAの勢いに乗った時の打線に阪神は警戒が必要」と指摘。また、両チームの守備力の比較でもDeNAはやや劣るとして、「土のグラウンドである甲子園で行われるため、(守備面でも)阪神に分があるのでは」などと見通している。

 また、現役引退後は楽天や巨人、西武などでもコーチを務めCS出場の経歴をもつ橋上氏は、NPB時代を振り返り、「リーグ優勝しても、日本シリーズに出られなかったことが2回ある。また、2位で通過しても3位チームに敗れたこともあった」と回想しながら、「クライマックスを勝ち抜くことが簡単ではないというのを体感している」と心情を吐露。

 さらに、「戦う上でのカギはやはり投手力」と強調しながらも、その一方では「短期決戦では何が幸いして勝てるのか、何が原因で敗退となるのか、やっている最中にはわからないことが多い。あっという間に終わってしまうので」として、CSにおける全体の流れが独特なものであると説いている。

 最大でも3試合で決着のファーストステージ、そしてリーグ優勝チームが登場するファイナルステージと、まさにレギュラーシーズンには無い雰囲気の中で行われるCS。今季も最後まで予測不能のドラマに溢れた戦いとなるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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