今年のチャンピオンズリーグでは崩れかけているが、サッカーはホーム・アンド・アウェイで勝負を行うのが通常だ。蹴球放浪家・…
今年のチャンピオンズリーグでは崩れかけているが、サッカーはホーム・アンド・アウェイで勝負を行うのが通常だ。蹴球放浪家・後藤健生は当然、アウェイゲームの攻略法も心得ている。美食を求めるなら、オーストラリアで決まりだ。
■最終予選で「同じグループに入る」ことが多い
日本代表は、10月15日に埼玉スタジアム2002でオーストラリアと対戦する。
このところ、日本とオーストラリアはワールドカップ最終予選で同じグループに入ることが多いので、まるで「日豪定期戦」のようになっている。
オーストラリアとは地理的に近く(「近く」はないが、時差がほとんどない)、LCC(ローコストキャリア=格安航空会社)を使えば、コストもかからずに行けるし、英語が通じて治安も良い国なので、気楽に訪れることができる。だから、アウェイゲームにもよく行くので、すっかりお馴染みとなっている。
僕が初めてオーストラリアに行ったのは、1979年のワールドユース選手権(現、U-20ワールドカップ)のときだったから、もう45年も前の話になる。
前回のカタール大会最終予選のときはなぜだったか忘れたが、行っていない。だから、直近のオーストラリア旅行はもう8年前のロシア・ワールドカップ予選のときということになる(昨年の女子ワールドカップのときはニュージーランドだけで、オーストラリアには行っていない)。
試合は、ちょうど8年前の2016年10月11日。会場は、メルボルンのドックランズ・スタジアムだった。
■どのスタジアムも「便利な場所」にある理由
メルボルンの都心からすぐ西側という非常に便利な場所にあり、空港バスが発着する「スペンサー・ストリート」駅から歩いて行くことができる。2000年に完成したスタジアムだ(現在は命名権によって「マーベル・スタジアム」と呼ばれている)。
オーストラリアン・ルールズ・フットボールのためのスタジアムである。
オーストラリアン・ルールズは、クリケット場と同じく楕円形の大きな芝生を使ってプレーするので、ドックランズ・スタジアムも楕円形の競技場だ。サッカーの試合は、その大きな芝生の真ん中を使って行われるので、スタンドからは距離がある。
メルボルン市内を流れるヤラ川の河口部にある「ドックランズ」。かつて、船を建造・修理するドック(船渠)が並んでいた場所だったので、こう呼ばれているのだ。スタジアムは、その造船所の跡地に建設された。
メルボルンには南半球最大のスタジアム、メルボルン・クリケット・グラウンドもあるが、こちらも中心駅である「フリンダース・ストリート」から徒歩圏内。すぐそばには、全豪オープンテニスの会場、メルボルン・パークやサッカー、ラグビー用のレクタンギュラー・スタジアムも位置する。
どのスタジアムも、とても便利な場所にあって羨ましい限りだ。それだけ、あの国ではスポーツが大事にされているのだろう。
■オーストラリアの魅力は「食べられること」
放浪家にとってオーストラリアが魅力的な理由の一つは、世界各国の美味しい料理が食べられるからだ。
8年前のメルボルンでは、到着翌日のランチのために、さっそくギリシャ・レストランを訪れた。
メルボルンにはギリシャ系住民も多く、ギリシャ本国、キプロス島に次いでギリシャ人の人口が多いと言われている。
そうそう、かつてのオーストラリア代表監督で、横浜F・マリノスに攻撃的サッカーを植えつけ、その後、グラスゴー・セルティック監督を経て、現在はトッテナム・ホットスパーで監督をしているアンジェ・ポステコグルーもギリシャ系オーストラリア人だ(ギリシャの首都アテネで生まれ、5歳のときにメルボルンに移住した)。
というわけで、僕はメルボルン北東部のギリシャ人街に出かけて、ビールを飲みながらランチを堪能した。