打ち勝つしか道を見出せないドジャース。大谷のバットにかかる期待は大きい(C)Getty Images ナ・リーグ地区シリーズ、ドジャース対パドレスの第2戦が現地時間10月6日に行われ、パドレスが10‐2で大勝し、対戦成績を1勝1敗と…

打ち勝つしか道を見出せないドジャース。大谷のバットにかかる期待は大きい(C)Getty Images

 ナ・リーグ地区シリーズ、ドジャース対パドレスの第2戦が現地時間10月6日に行われ、パドレスが10‐2で大勝し、対戦成績を1勝1敗とした。本拠地で連勝を狙ったドジャースだったが、自慢の打線はパドレス先発のダルビッシュ有など相手投手陣に5安打と振るわなかった。前日にプレーオフ初本塁打を放った大谷翔平もこの日はノーヒットに終わっている。

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 ドジャースは点の取り合いを制した初戦から一転して、打線が2点と沈黙。大谷、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンの「MVPトリオ」も揃ってヒットは出ず。投手陣もエース格であるジャック・フラハティが4失点、さらにリリーフ陣も打ち込まれ大量点を許した。

 今季のプレーオフで初黒星を喫したドジャースの戦いぶりを、米メディア『FANSIDED』が振り返っており、「この大敗にはほぼ全員に責任があるが、特に精彩を欠いた5人のプレーヤーがいた」などと説いている。

 同メディアが主張する5選手の内の1人として、先発のフラハティが挙がった。この日の投球について「5回1/3で4失点はそれほど悪くはない」としながらも、「ダルビッシュが相手チームで投げていたことを考えると、ドジャースはフラハティにもっと多くを期待していた」と論じている。

 投手のもう1人は、1-4のスコアで8回からマウンドに登り、追加点となる2点本塁打を浴びたライアン・ブレイシア。リードを広げることとなったパフォーマンスを、「すでに厳しい状況にあった逆転劇がさらに難しくなった。他の選手たちほど責められるべきではないが、ブレイシアの不調が試合を決定的にしてしまった」と綴っている。

 打者では、「8番・中堅」で3打数1安打の成績だったトミー・エドマンの名前も。2回裏、1死1・2塁で回ってきたこの日の第1打席、1塁へのライナーで併殺打に倒れた場面を挙げ、「あの重要な場面で彼が打てなかったこと、またはせめてオオタニに打席が回る可能性を作れなかったことが残念だった」と指摘する。

 また、2試合連続無安打のベッツにも同メディアはシビアな評価だ。「残念ながら、最近のポストシーズンではベッツが不調であり、それが10月にドジャースが結果を出せない理由の1つとなっている」と分析。続けて「フレディ・フリーマンが欠場する可能性がある中で、このチームが勝ち抜くにはベッツが本来のパフォーマンスを発揮する必要がある」と見解を示した。

 そしてもう1人、主軸である大谷のパフォーマンスにも同メディアは言及する。初戦の活躍にも触れながら、「第2戦では調子が変わってしまった」と評しており、4打数ヒット無し、2三振を喫した背番号17に対し、「相手先発のダルビッシュはドジャース全体にとって攻略が難しい存在だったが、それでもオオタニが打てないとチームの勝利は難しい。ヒットも、四球も、デッドボールすらも得られなかった」と振り返っている。

 大差となったスコアが示すように、ドジャースは完敗ともいえる内容だった。移動日を挟んでの第3戦はディビジョンシリーズ突破へ王手が懸かる大一番。敵地に乗り込むドジャースナインには奮起が求められる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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