◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 3日目(5日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7217yd(パー70) 生まれて初めての、本物のフジサンだった。「思ったよりデカくて、めちゃめちゃビックリした(笑)」。開催コースは富士山の…

17歳の丸尾怜央がマスターズ切符へ急浮上

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 3日目(5日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7217yd(パー70)

生まれて初めての、本物のフジサンだった。「思ったよりデカくて、めちゃめちゃビックリした(笑)」。開催コースは富士山の麓にある太平洋クラブ御殿場コース。宮崎県出身で17歳の丸尾怜央(日章学園高)にとって、日本を象徴する山は想像以上のスケールだった。

新鮮なのは景色ばかりではない。優勝者が翌年のメジャー「マスターズ」と「全英オープン」出場権を手にできる大会への挑戦は初めて。さらに初日はトップスタートだったこともあってか、「すごい緊張した」。ボギーが先行し、イーブンパーの「70」。本領を発揮できなかった。

自分に自信が持ててきた

しかし、育ち盛りは順応も早い。濃霧の影響で一日空いた2日目にしっかり休息を取り、心身ともにリフレッシュ。朝イチで出た未消化の第2ラウンドを5バーディ、2ボギー「67」で回り、一気に上位戦線に名乗りを上げた。第3Rも日没順延となった7番(パー3)までに1つ伸ばし、4アンダー暫定8位につけた。「いつも通り回れば自分でもいいところまで行けると思って、自信があふれてきた」と加速は止まらない。

練習日には富士山がはっきり!デカい!(提供:AAC)

富士山のほうも、「だんだん目が慣れて。今度は雪が降ってる富士山が見てみたいな」と、感動もほどほどに先を見据える。ああ、若さって素晴らしい!

ところで今週の御殿場は雨や霧で視界不良の日が続いている。富士山がはっきり見えたのは練習日だけで、最終日にどうせなら…と思う。「見えれば気持ちはいいかもしれない。景色が良いので」。まだ雪のない夏富士を背景にトロフィーを掲げられたら最高だ。(静岡県御殿場市/合田拓斗)