◇米国男子◇サンダーソンファームズ選手権 事前情報◇ジャックソンCC(ミシシッピ州)◇7461yd(パー72) スリービクトリープロモーション(下部コーンフェリーツアー年間3勝で自動的にPGAツアーに昇格)によりPGAツアーカードを獲得…

マッカーティのウェッジには「Butter Fingers」の刻印(提供:GolfWRX)

◇米国男子◇サンダーソンファームズ選手権 事前情報◇ジャックソンCC(ミシシッピ州)◇7461yd(パー72)

スリービクトリープロモーション(下部コーンフェリーツアー年間3勝で自動的にPGAツアーに昇格)によりPGAツアーカードを獲得したマット・マッカーティが、今週の「サンダーソンファームズ選手権」で同ツアーデビューを果たした。コーンフェリーツアーの年間ポイントランク1位も確定させ、2025年のPGAツアーのシード権も決めており、同年の「ザ・プレーヤーズ選手権」と「全米オープン」の出場権も手にしている。

今週の開幕を前に、GolfWRX.comとPGATOUR.COMは26歳のバッグを確認し、ギアに対する考え方について聞いた。マッカーティはレフティのため、ギアに自分で微調整を加える方ではなく、何であれ使えるクラブでプレーを学んだという。現在はピンの契約選手となり、望み通りのクラブ14本を全て同社製で揃えている。

14本のクラブを解説するマット・マッカーティ(提供:GolfWRX)

ドライバーはロフト角10.5度で、藤倉コンポジット「ベンタス」6Xシャフトの装着した「G430 LST」を使用。スピン量を減らすため、フェースの裏に少しばかりホットメタルを追加している。

3番ウッドは2019年発売のピン G410(提供:GolfWRX)

ドライバーはピンの最新モデルだが、3番ウッドは2019年一般発売の「G410」を使っている。左利き用の在庫は少ないため、このクラブを大事にしている。

「これはもう随分長いこと使っている。多分もうほとんど残っていない左利き用の410だし、まだしばらくもってほしい。僕は3番ウッドを頻繁に替えるのは好きではない。しっくりくるクラブを見つけたら、それが唯一無二だと感じるんだ」

ハイブリッド、ロングアイアンではなく7番ウッドを愛用(提供:GolfWRX)

その下の番手では、ハイブリッドやロングアイアンでなく、プロで増加傾向にあるハイロフトのフェアウェイウッドを使用している。「G430 MAX」の7番ウッドをバッグに入れたのは1年以上前で、特に長いパー3とパー5の2打目で重宝しているそうだ。

「これは使っていて楽しいし、武器だね。長いパー3とパー5で、特にグリーンが硬いときに役立つんだ。2番や3番アイアンよりも、少しばかり多用途性が高い。ソフトに着弾するので、より攻撃的に行けるんだ」

アイアンはピン ブループリントSフォージド(提供:GolfWRX)

アイアンは「ブループリントS」フォージドモデルで、シャフトは標準よりやや軽いトゥルーテンパー「ダイナミックゴールド120」X100が装着されている。

ウェッジは50度、55度、60度で、いずれも「グライド フォージド プロ モデル」。また50度には“Butter Fingers”と刻印されている。

マッカーティのウェッジには「Butter Fingers」の刻印(提供:GolfWRX)

通常、バターフィンガーズとは“滑りやすい指”、転じて“よく物を落とす人”あるいは“不器用な人”を意味するため、必ずしも親しみのわくニックネームではないが、彼はこの刻印が幸運をもたらす(そして罰打を減らす)と思っている。

「この夏、サラソタのコーンフェリーツアーで、ボールにクラブを落として罰打をもらったことがあった。それで、僕のキャディ(デブラス・ダス)が“バターフィンガーズ”と刻印すればおもしろいと考えたことが由来。それ以降、僕はクラブを落としていない。良いお守りになっていると思う」

パターはマレット型でセンターシャフトのピンPLDタイン プロトタイプ(提供:GolfWRX)

パターはセンターシャフトでマレット型の「PLDタイン」プロトタイプパターを使っており、大量の錆が独特の風合いを醸し出している。

「とても良いんだ。錆の付いたPLDを使っていて、特徴的。ずっと最高だね。センターシャフトに変更したのは確か2、3年前で、他にもいくつか異なるパターを試してきたけれど、これは重量がちょうど良くて、深めのミルドフェースで打感が若干ソフト。錆が付いているから、僕がちゃんと練習していることが分かるよね」

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)