(Getty Images) ルヴァンカップ準々決勝第2戦における山村の先発はサプライズだった。 第21節の清水戦で左ひ…

(Getty Images)
ルヴァンカップ準々決勝第2戦における山村の先発はサプライズだった。
第21節の清水戦で左ひざ内側側副じん帯を損傷した山村だが、全治5週間という診断結果からは2週間も早い8月31日に全体練習に合流。フルメニューをこなし「いつでも試合に出られる」と笑顔を見せた。そして合流から3日後、先発した冒頭の浦和戦では10分、CKをニアで合わせてマテイ・ヨニッチの先制点をアシスト。後半途中からはDFラインに入って守備を固めて準決勝進出に貢献した。予定よりも早い戦列復帰で見せた活躍。それでもなお、安堵感よりも「(第23節・)磐田戦も(第24節・)鹿島戦も出たかった」と悔しさを滲ませた。
その山村と前線でコンビを組み、ここまでリーグ戦で14得点を決めている杉本は、ルヴァンカップを戦うチームを離れ、ロシアW杯出場を目指す日本代表としての戦いに挑んでいた。自身初となるA代表。サウジアラビア戦では0-1とビハインドの中、代表デビューも果たした。
しかし、暑さと湿気で体力を奪われたチームを活性化することはできなかった。プレーに関与した回数も数えるほどで、ほろ苦いデビュー戦となった。C大阪に合流した7日、「やるべきことはまだまだたくさんある。しっかりチームでレベルアップしないといけない」と話した。
今季、ここまでニ人が前線でコンビを組んだ試合で無得点に終わったのは第10節・柏戦のみだが、二人は得点だけではなく、前線で収めて攻撃を作り、守備での第一歩ともなる。“ユン・セレッソ”の戦術の核として攻守に互いを補完し合う杉本と山村がここまでチームを引っ張ってきたことは間違いない。それでも前述したように、この夏はそれぞれに悔しさやレベルアップの必要性を感じた。9月以降、追い込みをかけたいチームの中で、再び飢えた状態にあるコンビが、再びチームを高みへ導く起爆剤となる。
文・小田 尚史