3日、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)のグループE第2節の東方SC(香港)vsサンフレッチェ広島が旺角大球場で行われ、2-3で広島が勝利を収めた。 初戦でカヤFCーイロイロと対戦し、3-0で勝利していた広島と、シドニーFC相手に5-…
3日、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)のグループE第2節の東方SC(香港)vsサンフレッチェ広島が旺角大球場で行われ、2-3で広島が勝利を収めた。
初戦でカヤFCーイロイロと対戦し、3-0で勝利していた広島と、シドニーFC相手に5-0で大敗を喫している東方の戦いとなった。
広島は直近のFC町田ゼルビアとのリーグ戦から11名全員を変更。キャプテンは柏好文が務め、1トップにピエロス・ソティリウ、GKは田中雄大が務めた。
U-19日本代表の遠征帰りのMF中島洋太朗やリーグ戦で出番がない大卒ルーキーのMF細谷航平ら若手も起用した中、ホームの東方ペースで試合がスタートした。
すると6分、マー・シーウェイがドリブルで仕掛けてボックス内に入ると、対峙した細谷が振り切られそうになるが、なんとか食らいついてクロスをブロックする。しかし、これで得た右CKからのクロスを、ファーサイドで飛び込んだダニエル・アルマサンがヘッドで合わせ、東方SCが先制する。
早々に先制を許した広島。なかなか責めあぐねると21分には右サイドからのクロスをピエロス・ソティリウが押し込むが、その前にハンドを取られてしまいノーゴールに。ACL2はVARが導入されていないため、主審の判定のみとなる。
さらに30分にアクシデント。中島が競り合いで変な落ち方をしてピッチに倒れ込んだが、なんとかプレーに復帰。大事には至らなかったが、激しさが増していった。
広島は39分、左サイドからの志知孝明のクロスを逆ウイングバックの越道草太が飛び込んでヘッド。枠に向かうが、わずかに外れていく。
難しい戦いが続いていた広島だったが、流れを断ち切るスーパーゴールが生まれる。40分、ボールを回していた中、松本大弥が遠目から右足一閃。ゴール左に鋭いシュートが突き刺さり、広島が前半のうちに同点に追いつく。
追いついた広島は勢いそのままに連続ゴール。41分、右サイドからの越道のクロスをボックス内で競り合うと、跳ねたボールを志知が頭で折り返し、最後は中島が蹴り込み、逆転に成功する。これが公式戦で初ゴールとなった。
一気に逆転した広島だったが、45分に中島がプレー続行不可能に。何度も激しく地面に叩きつけられ、脳震とうの疑いもあるなか、ピッチ内で起き上がれずに担架で運び出され、松本泰志と交代した。
前半のうちにリードを奪った広島。ピエロス・ソティリウに代えてドウグラス・ヴィエイラをハーフタイムから投入すると、後半早々にゴールを奪ったのは東方だった。
後半開始早々のプレー。自陣からのロングフィードが裏に出されると、ノア・バッフォーが抜け出すと、細谷と競り合う中で角度のないボックス内左から蹴り込み、東方がすぐに同点に追いつく。
出鼻を挫かれてしまった広島。なかなか良い形が作れず、裏へのアバウトなボールは競り負けるなど、良い流れに持っていけない。68分にはカウンターからチャンスを迎えるが、松本大のミドルシュートは枠を外れていく。
広島は加藤陸次樹、中野就斗、荒木隼人、マルコス・ジュニオールと選手を入れ替えて流れを掴みにいくが、なかなかペースが上がっていかない。
それでも、終盤にかけて押し込んでいく広島。88分には、スローインをニアゾーンで受けた松本泰がドリブルを仕掛け、ボックス内左から折り返し、最後は加藤陸次樹が飛び込んだが、わずかに届かず。ゴールとはならなかった。
後半アディショナルタイムに入り、引き分けが濃厚かと思われた中、アディショナルタイム5分に劇的ドラマが。広島はCKを獲得すると、新井直人のクロスに途中出場の荒木隼人が打点の高いヘッド。これがネットを揺らし、広島が土壇場で逆転勝利。苦しんだ中での劇的勝利で連勝スタートを切った。
なお、カヤFCーイロイロvsシドニーFCは、1-4でシドニーFCが勝利。こちらも連勝スタートとなっている。
東方SC 2-3 サンフレッチェ広島
【東方】
ダニエル・アルマサン(前7)
ノア・バッフォー(後1)
【広島】
松本大弥(前40)
中島洋太朗(前41)
荒木隼人(後50)