試合後に交流する日本チームとニュージーランド。(撮影/西尾建) 4月27日から5月1日、ニュージーランド(以下、NZ)はオークランドのワイタケレでタッチラグビーのオープントランスタスマンシリーズ、オーストラリア(以下、豪州)×NZが開催さ…

試合後に交流する日本チームとニュージーランド。(撮影/西尾建)


 4月27日から5月1日、ニュージーランド(以下、NZ)はオークランドのワイタケレでタッチラグビーのオープントランスタスマンシリーズ、オーストラリア(以下、豪州)×NZが開催された。
 ジャパンタッチ協会は、数年前からTFA(タッチフットボール オーストラリア)に日本代表の参加を働きかけ、今年から豪州代表、NZ代表と対戦できることになった。1980年代に豪州からタッチラグビーを日本に導入した口元周策ジャパンタッチ協会会長(早稲田大学ラグビー部出身)は『毎年世界1位、2位のチームにチャレンジできるのはチーム強化にとっても意味がある』と語る。

 今年からタッチ日本代表チームはスティーブ・ロバート氏(2015年ワールドカップ優勝時の豪州代表主将)を監督に迎え、強化を図っている。今回の対戦では、まだまだ差はあるが(4月28日の対戦:男子=対NZ 4-13、豪3-11、女子=対NZ 2-10、豪0-12)、男子代表の奈良秀明主将は「世界最高峰のテストマッチに初めて日本が参加できることは画期的なことで、世界との差を毎年確認できることは大きい」と話す。大会後、豪州にタッチ留学する女子代表の今井瑞季主将は「ワールドカップでの敗戦から少しだけど差を詰めることができた。毎年レベルを上げて豪州やNZのレベルに近づきたい」と話す。

 世界一の国・豪州は40万人、NZでも20万人と、タッチの競技人口はラグビーのそれを大きく上回る。今回オープントランスシリーズが開催されたNZでは、セブンス五輪代表のリーアム・メッサムやジョー・ウエバーも元タッチラグビーの選手。女子ラグビー五輪候補選手のほとんどの選手がタッチラグビーを経験しているという。
 ジャパンタッチ協会ではワールドカップでのメダル獲得へ向けての代表強化とともに、普及にも力を入れていている。コンタクトがなく手軽に楕円球に親しめるので、ぜひ多くの人たちにもプレーしてもらいたい。ルールやチーム紹介、今回のテストマッチの映像はジャパンタッチ協会のHPで見ることができる。
(文/西尾 建)
■ジャパンタッチ協会のHP
http://www.japantouch.jp/