世界19位アンベールが初出場で決勝に進出 「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス準決勝が行われ、ウーゴ・アンベール(フランス/世界ランク19位)が、トマシ…

世界19位アンベールが初出場で決勝に進出
「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス準決勝が行われ、ウーゴ・アンベール(フランス/世界ランク19位)が、トマシュ・マハチ(チェコ/同34位)を6-3、3-6、6-2で下し、今季3勝目に王手をかけた。

【動画】アンベール、流れるようなフォアハンドのダウン・ザ・ラインで勝利決める&ファンにお辞儀で感謝

今季ATP250マルセイユとATP500ドバイでタイトルを挙げ、自己最高ランク13位を記録している26歳のアンベール。

初出場となった今大会は、1回戦で望月慎太郎(木下グループ/同146位)に6-1、6-2、2回戦でブランドン・ナカシマ(アメリカ/同36位)に6-3、6-2とサービスゲームを失わずに快勝。準々決勝のジャック・ドレイパー(イギリス/同20位)との試合では、第1セットを7-5で奪うと、第2セット2-1となったところでドレイパーが棄権し4強入りを果たした。

この日は、2回戦で第5シードのトミー・ポール(アメリカ/同13位)を破るなどの活躍を見せているマハチと対戦。第1セットではブレークポイントを握られることなく、第4ゲームで奪ったリードを守り切ったアンベールだったが、第2セットでは計4度あったチャンスを生かせずに、マハチの好リターンが光った第4ゲームを落としてセットカウント1-1となる。

それでも最終セットではアグレッシブなフォアハンドと正確なコントロールのバックハンドを生かして、アンベールが2-2から4ゲームを連取。最後はフォアハンドのダウン・ザ・ラインを決めた。勝利後には試合を見守ったファンに向けてお辞儀。日本流の挨拶で感謝の意を示した。

シーズン終盤にさしかかり疲れがたまる時期だが、アンベールはこの時期になると好調。昨年のATPマスターズ上海で8強、ATP500バーゼルで4強、ATP250メスではツアー4勝目を飾った。

そして、今大会でも初出場ながら決勝に進出した。「家を離れて1、2ヵ月間、移動し続けるため家族や友達と会うこともできない。USシリーズではそういうことが影響して、調子が落ちた」という。だが、そういった時にはガールフレンドなどと一緒に過ごすようにし、「負けても仕方がないと思うようにすることで、リラックスしてプレーできると考えている。自分にプレッシャーをかけないということが大切なんだ」とその要因を語った。

決勝では6戦負けなしのアンベールは、決勝で同胞のアルトゥール・フィス(フランス/同24位)と対戦。「いろいろな解決法を見い出して勝ちたい」と意気込んだ。