9月28日(現地時間27日、日付は以下同)。ニューヨーク・ニックスとミネソタ・ティンバーウルブズ、シャーロット・ホーネッツの…

 9月28日(現地時間27日、日付は以下同)。ニューヨーク・ニックスとミネソタ・ティンバーウルブズ、シャーロット・ホーネッツの3チーム間で大型トレードが合意に達したと『The Athletic』、『ESPN』が報じた。

 10月2日のトレーニングキャンプ開始まで1週間を切った中でまとまった動きは下記のとおり。

■3チーム間のトレード詳細


・ニックス獲得

カール・アンソニー・タウンズ(←ウルブズ)

・ウルブズ獲得

ジュリアス・ランドル(←ニックス)

ドンテ・ディビンチェンゾ(←ニックス)

2025年ドラフト1巡目指名権(←ニックス/デトロイト・ピストンズ経由) ※条件付き

・ホーネッツ獲得

デイクワン・ジェフリーズ(←ニックス)

金銭(←ニックス)

ドラフト補償(←ニックス)


 昨シーズン。ニックスはイースタン・カンファレンス2位の50勝32敗を残し、プレーオフでもカンファレンス・ファイナル進出まであと1勝に迫ったチームで、ウルブズもウェスタン・カンファレンス3位の56勝26敗をマークし、カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだ強豪。

 ニックスは今夏ブルックリン・ネッツとのトレードでミケル・ブリッジズを獲得も、FA(フリーエージェント)戦線で先発センターのアイザイア・ハーテンシュタインがオクラホマシティ・サンダーへ移籍していた。

 先発センターのミッチェル・ロビンソンがケガで今シーズン序盤を欠場することが決まっていて、プレシャス・アチウワとジェリコ・シムズこそいるものの、手薄なポジションになっていた。

 ニックスはブリッジズ、ジェイレン・ブランソン、ジョシュ・ハート、ディビンチェンゾによる“ビラノバ大学出身カルテット”がコートで共演ならず。だがタウンズには213センチ112キロのサイズがあり、昨シーズンも平均21.8得点8.3リバウンド3.0アシストにフィールドゴール成功率50.4パーセント、3ポイントシュート成功率41.6パーセント(平均2.2本成功)を残し、4度目のオールスター選出を飾った実力者。

 28歳のビッグマンは、かつてウルブズでも指揮を執ったトム・シドボーHC(ヘッドコーチ)と、ニックスで再共演することとなる。ロビンソンが復帰するまでは先発センターを務め、復帰後はコートで同時起用されるケースもありそうだ。

 一方のウルブズは、在籍10シーズン目を迎えるタウンズの放出を決断。タウンズは2022年に結んだ4年2億2400万ドル(約318億800万円/4年目はプレーヤーオプション【PO】)のスーパーマックス契約が今シーズンから適用されるところだった。

 ただ、今回のトレードによって、来シーズンの契約がPOでオールスターとオールNBAチームに複数回選ばれた実績を持つ29歳のランドルというパワーフォワード、さらには昨シーズンに平均15.5得点3.7リバウンド2.7アシストに3ポイント成功率40.1パーセント(平均3.5本成功)を残したウイングのディビンチェンゾをロスターへ加えることに成功。

 今シーズンに覇権争いへ参戦するべく補強に動いたニックスとウルブズ。両チームがどんなチームを作り上げていくのか注目していきたい。

【動画】昨シーズンにタウンズが見せた好プレー集はこちら!