男子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2024(日本/東京、ハード、ATP500)は26日にシングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク200位の錦織圭がプロテクトランキン…

男子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2024(日本/東京、ハード、ATP500)は26日にシングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク200位の錦織圭がプロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)で出場した同212位のM・チリッチ(クロアチア)を6-4, 3-6, 6-3のフルセットで破り、2018年以来6年ぶりの初戦突破を果たした。試合後の会見ではチリッチについて「お互い年齢を重ねても頑張っている選手と戦えているのは、意味のあることだと思います」と語った。
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錦織とチリッチは過去15度対戦しており、対戦成績は錦織から9勝6敗。両者は2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)決勝で対戦しチリッチが勝利するなど、これまで数々の名勝負を繰り広げてきた。最後の対戦は2018年の全米オープン準々決勝で、この時は錦織が勝利した。
有明コロシアムのナイトセッション第1試合に組まれたこの一戦には満員の観客が。試合は序盤から盛り上がるが、互いにサービスゲームをキープし終盤へ。錦織は第9ゲームで訪れたこの試合3度目のブレークチャンスをものにし先行すると、サービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームをキープし満員の観客を沸かせた。第2セット、第4ゲームでこの試合初めてブレークを許した錦織だったが、すかさず第5ゲームでブレークバックに成功。しかし、第8ゲームで再びブレークを許すと、そこから挽回できずセットカウント1-1に追いつかれた。
ファイナルセット、互いに主導権を握りたい両者だが、錦織は第1ゲームからブレークポイントを凌ぐなど苦戦を強いられる。それでも、スコアを動かしたのは錦織だった。第6ゲームでチャンスを迎えると、最後はチリッチが痛恨のダブルフォルトを犯し、ゲームカウント4-2とリードする。その後は安定したサービスゲームを披露した錦織が2時間4分の熱戦を制した。
試合後の会見で錦織はチリッチとの対戦について言及した。
「お互い年齢も近く、最近は特に境遇は似ていて大事なところで多く試合もしていますね。ここでも何回かやっているし、長い付き合いの選手と試合をやるのは不思議な感じです」
「最近は若い選手が増えてきて復帰してからも知らない選手とやることが多かったですけど、こうやってお互い年齢を重ねても頑張っている選手と戦えているのは意味のあることだと思います。それプラスこのお客さんのなかでやれるのは、とても気持ち良かったです」
錦織は2回戦で世界ランク29位のJ・トンプソン(オーストラリア)と対戦する。トンプソンは1回戦で第3シードのC・ルード(ノルウェー)をストレートで下しての勝ち上がり。
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