ド軍は9回、大谷に打席を回すことができなかった(C)Getty Images あまりのバッドエンドに波紋が拡がっている。 ドジャース・大谷翔平は現地24日(日本時間25日)に本拠地で行われたパドレス戦に「1番・DH」で先発出場。第1…

ド軍は9回、大谷に打席を回すことができなかった(C)Getty Images

 あまりのバッドエンドに波紋が拡がっている。

 ドジャース・大谷翔平は現地24日(日本時間25日)に本拠地で行われたパドレス戦に「1番・DH」で先発出場。第1打席は右翼線二塁打を放ち、先制点につなげたが、その後は無安打でチームも2-4と敗戦。最終回は逆転のチャンスがありながら、まさかのトリプルプレー決着で痛い星を落とした。

【動画】あまりに残酷な結末、ド軍がまさかのトリプルプレーで試合終了となったシーン

 注目となったのは3点を追う9回のシーン。マウンドに上がったのは阪神でも活躍した守護神のロベルト・スアレス。

 試合前まで9勝3敗、34Sと実績を残していた右腕に対し、ド軍の下位打線も果敢に攻めたて、3連打で1点を奪う。2-4とし、尚も無死一、二塁で打席に入ったのは9番のミゲル・ロハス。

 ネクストに53号男の大谷が控える中、初球はバントの構え。しかし2球目にヒッティングにかえ、放った打球は三塁手のマニー・マチャドの正面をつき、素早い動作で処理、まさかのトリプルプレーとなった。

 首位攻防の大事な3連戦初戦をまさかのバッドエンドで終わり、球場も騒然。特に一時はバントの構えを見せながら強行策に出て、最悪のトリプルプレーとなったことで次打者からの大谷、ベッツと並ぶラインアップにつなげられなかったことで地元メディアからも怒りの声が続々と上がった。

 米スポーツ専門局の『ESPN』の番組にも出演、ドジャース専門ポッドキャスト番組の司会も務めるブレイク・ハリス氏はこの敗戦に自身のSNSで「初球でバントを見せたのに、なぜ2球目でスイングするのだろうか?」と強行策に疑問を呈しながら、「ただただ信じられらない。監督やベテラン選手が愚かな決断を下し、誰もがバントをする必要があるとわかっているのに、バントをしないという決断を下している」と舌鋒鋭く、批判した。

 ドジャース専門サイト『Dodgers Nation』のノア・カマラス記者も自身のSNSで9回のシーンには「負け方には悪い方法がある、ドジャースがやったことがそれだ」とドジャースが取った方法を"悪手"として、最後は「残酷の域を越えている」と強い表現で敗戦を憂える姿勢を示した。

 トリプルプレー直後には大谷も悔しそうな表情を隠せなかった。これでパドレスとは2ゲーム差。地区優勝ばかりか、先のポストシーズンを見据えても不安が残る戦い方となってしまった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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