トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。ゴルファーの皆様、『サプリメント』は使用していますか?アスリートのサプリメントの使用率は高く、3人に2人は使用しているという報告もあります。アマチュアゴルファーであっても・ゴルフパフォーマ…

 トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。

ゴルファーの皆様、『サプリメント』は使用していますか?

アスリートのサプリメントの使用率は高く、3人に2人は使用しているという報告もあります。

アマチュアゴルファーであっても

・ゴルフパフォーマンスのため

・健康維持のため

・老化を防ぐため

など、何らかしらのサプリメント摂っているという方は多いのではないでしょうか。

では、あなたが使用しているものは安全ですか?

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サプリメントの現状

最近も紅麹のサプリメントが問題になりましたが、昔から同様の事例は多々起こっています。

サプリメントは、栄養機能食品、健康補助食品、特定保健用食品など様々な名称で呼ばれ、それぞれが製品の表示に関して許可されている内容が異なります。今回は細かな分類分けはせず、医薬品でないもの、『食品』として扱われるものを対象とします。

今までの事例としては、

・製造元も予想外の成分が含まれた

・単一の成分の取り過ぎにより過剰摂取の影響が出た

・薬との飲み合わせにより副作用が発生した

・含有量と大幅に異なる量の成分が含まれた

この様に、故意の有無に関わらず、様々な事例が報告されています。

これらは医薬品と異なり、手軽に手に入れることの出来るものであるからこそ起きたものが多いと言えます。

健康被害が起こる原因

栄養補助食品は、分類として『医薬品』ではなく『食品』です。

食品は記載を免除される成分があり、含まれる全ての成分と、その量を消費者が知ることはできません。また製造過程にも違いがあり、医薬品ほどの繊細な品質レベルを求められる訳ではありません。一部品質の高さを謳った商品もありますが、細かな基準の無いものが多いことが現状です。野菜や魚介類などの『食材』であれば、様々な栄養素が満遍なく含まれます。よって、特定の栄養素が過剰摂取となる可能性は少ないと言えます。しかしサプリメントは、特定の物質を変化させたり、抽出したりして製造します。特定の栄養素の過剰摂取や、他の栄養素との組み合わせにより起こる弊害は、未だ分からないものもあります。

また健康被害は無くとも『ドーピング』の危険性はあります。一般ゴルファーの場合検査の機会は無いかもしれませんが、プロゴルファーにとっては、知らない内にドーピングに違反する成分を身体に取り込む可能性があります。

危険なサプリメントを防ぐには

日本アンチドーピング機構(JADA)や日本スポーツ協会(JSPO)では、禁止薬物のリストを作成しています。またゴルファーの選手の皆さんは、JGAやJLPGAのサイトを見ていただければ、各スポーツの団体ごとに禁止されるもののリストを見ることができます。

スポーツ選手においてはルール上禁止されるドーピング物質も、日本では一般の方が摂取することで刑事罰となることはありません。しかし、健康被害のリスクは考慮して摂取する必要があり、ゴルファーの皆さんに私が摂って欲しいと考える成分は、どれも禁止薬物の対象ではありません。

ゴルファーの皆様が自分を守る為に!気をつけていただきたいことは、

・アンチドーピングに関するマークのついたものを選ぶ

・薬を複数服薬している場合は、医師や管理栄養士に相談する

・同じ製品を長期間使用することを避ける

ゴルフのパフォーマンスアップに取り組む上で、身体を壊しては意味がありません。少しでも体調の不良を感じたら摂取を辞め、医療機関にかかるようにしましょう。

それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。

引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!


[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。