リカルドの言葉には哀愁が漂っていた(C)Getty Images F1のシンガポールGP決勝が現地時間9月22日に行われ、18位でフィニッシュしたRBのダニエル・リカルドにとって“ラストレース”を終えたと、海外メディアが報じている。…

リカルドの言葉には哀愁が漂っていた(C)Getty Images

 F1のシンガポールGP決勝が現地時間9月22日に行われ、18位でフィニッシュしたRBのダニエル・リカルドにとって“ラストレース”を終えたと、海外メディアが報じている。

【動画】ピアストリが1コーナーで攻めた!鮮烈なオーバーテイクでルクレールを捉えたシーン

 リカルドをめぐっては、今季序盤から予選、決勝ともチームメイトの角田裕毅にも後れをとるレースも少なくなかった。35歳という年齢もあり、シーズンを通してその去就が注目を集めてきており、シンガポールGP開催前より、このレースを最後にRBのシートを失うとの噂が囁かれていた。

 シンガポールGP終了後、オーストラリアの国内メディア『ABC Australia』がレース後のリカルドのコメントなどを伝えるトピックを配信している。

「私は全力を尽くした。たとえおとぎ話のような結末は訪れなかったとしても、今までのことを振り返らなければならない。13年ほどやってきて、私は誇りに思っている」

 オーストラリア出身のベテランがそのように語ったコメントを伝えながら、同メディアは「ダニエル・リカルドからトレードマークの笑顔が消えることはないだろう。しかし、彼の目に光る涙は、257レースを戦ったこの愛想の良いオーストラリア人のF1キャリアが、これで終わってしまうかもしれないという事実を物語っていた」と印象を綴っている。

 また、このシンガポールGPでは、リカルドはレース終盤にタイヤを交換し、61周目に最速ラップを記録。優勝を飾ったマクラーレンのランド・ノリスからファステストラップの1ポイントを奪う形となり、ノリスとドライバーズタイトルを争うかつてのチームメイト、レッドブルのマックス・フェルスタッペンを援護する結果となった。これらのパフォーマンスもあり、リカルドは今回のグランプリにおけるドライバー・オブ・ザ・デイに選出されている。

 同メディアは、「リカルドは、8勝を挙げた14年間のキャリアを通じて、パドックで最も人気のあるドライバーの1人であり、その地位は、低順位に終わったにもかかわらずファン投票による『ドライバー・オブ・ザ・デイ』賞を授与されたことにも反映されている」などと振り返った。

 トピックでは他にも、リカルドによる「いろんな感情が湧き上がっている。なぜならば、これが最後になるかもしれないとわかっているのだから」と述べたコメントも紹介している。

 グランプリウィナーとして眩い実績を持ちながらも、苦しいシーズンを送ったリカルド。自身が語るその言葉の通り、今回がF1最後のレースとなってしまうのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


【関連記事】「軽々しく決定できるものではないが…」F1ウィリアムズがサージェント解雇を決断!後任はコラピント「夢がかなった」

【関連記事】F1ストーブリーグの見通し 来季のキックザウバーには「ボッタスの経験値が必要」との声も

【関連記事】なぜ角田裕毅は“罵倒”しなくなったのか? 本人が明かした飛躍のワケ「自分は無線の使い方を学んだんだ」