覇権奪回へ、秋に強い明治を見せつける。12年ぶりの5位に沈んだ昨季から、夏場を乗り越えチームも個々も一回りに成長。春の課題であった得点力不足もオープン戦では兆しが見えてきた。目指すのは秋連覇と日本一。全員野球で勝利をつかむ。ラストシーズンで…

覇権奪回へ、秋に強い明治を見せつける。12年ぶりの5位に沈んだ昨季から、夏場を乗り越えチームも個々も一回りに成長。春の課題であった得点力不足もオープン戦では兆しが見えてきた。目指すのは秋連覇と日本一。全員野球で勝利をつかむ。

ラストシーズンで意地を見せる。二塁手でスタメン出場が予想される河野祐斗内野手(文4=鳴門)。昨季は早大戦で決勝本塁打を放ったが、それ以降目立った活躍はなく次第にベンチを温める時間も増えた。スタメン定着、そして王座奪還へ。声とプレーでチームを鼓舞していく。(この取材は9月4日に行ったものです)

--現在のご自身の調子はいかがですか
だんだん良い感じで上がってきてると思います。バッティングでも守備でもヒットが出ても出なくてもチームに貢献できればいいと思ってるので、ダメな所があれば他でカバーしてチームが勝っていければいいです。レギュラーを取るつもりでいるんですけど、自分の力を発揮できれば試合に出してもらえる機会も増えていくと思うので、ゲームの中でどれだけ自分の力を出せるかがカギになると思います。頑張っていきます。

--春季リーグ終了後、取り組んだことは
夏場のバット振る量とか振る内容はしっかりと変えてきました。バッティングフォームも一から見直して自分に合ったフォームというか、一番いいスイングができるように研究してきたつもりです。(フォームの)ここを変えたとかはないんですけど打席に入る時の考え方だったりとかを勉強したりアドバイス聞いたり、いろいろ試行錯誤してやってきました。私生活ではチーム全体でまず寮生活から見直しました。やっぱりそこが欠けてたから春負けたと思うので。そこは全員でできたと思います。

--守備の面で意識していることは
球際の強さと安定感っていうのは常に意識してやってるんですけど、そこの精度をもう少し上げたいです。アウトにするところはアウトにする安定感と勝負どころでのあと1センチの球際の強さっていうのはしっかり求めてやってきました。(竹村との連携は)そんな2週間いなかったくらいでは全然問題ないと思います。日頃からコミュニケーションをとってるのでそこは大丈夫です。

--高森キャンプでは途中で4年生が東京に帰ったと聞きました
チーム全体というか4年生の勝ちに対する意識の甘さだとか執着心っていうのがなくて、監督の目には良いようには映らなかったので。逆に自分たちとしては東京に帰ってきてプラスになったかなというのはありますし、帰ってきてからの4年生をはじめ主力のメンバーの意識はガラッと変わったのでそこはプラスに捉えてポジティブな方に考えています。4年生同士で話し合いをして、自分たちはもう数カ月しか学生野球ができないので自分たちが何がなんでもチームを引っ張っていくという気持ちでやっていこうと。練習内容は普段と変わらないですけどバッティングも守備も1球に対する執着心とか試合での勝ちに向かっていく意識だとかは変えてきたつもりです。

--中野主将(速人・法4=桐光学園)をサポートする意識は
中野を助けるというか中野も中野で頑張ってるので、中野がチームを引っ張っている中でも自分たちからもチームを引っ張っていけるようにしたいですね。

--今シーズン期待の選手は
自分です(笑)。下級生では森下暢仁投手(政経2=大分商)に頑張ってほしいですね。あいつが投げた時にどれだけ勝てるかだと思うので頑張ってほしいです。

--今秋は学生最後のシーズンとなります
今まで4年間やってきたことを出すだけです。今リーグ戦間近にやったことが試合で出るかといったらそうではないと思うし、ここっていう場面でプレーできるのは4年間の積み重ねだと思ってるのでそれをしっかり出したいと思います。春が終わって就職活動がありチームのサポートに回ってくれている4年生もいるので、やっぱりその人たちのためにも出てる以上はしっかり勝って、全員で優勝を味わいたいと思います。

--個人的な目標をお聞かせください
守備は10割できて当然ですしできなきゃいけないと思ってます。守備はミスなくピッチャーを盛り立てられるように頑張っていきたいです。バッティングの結果は自分ではコントロールできないので打席に入る前の準備、前日の準備、1週間前からの準備っていうのをしっかりやって試合で良い結果が出る確率の高い行動をとってちょっとでも良い結果を残したいです。

--秋への意気込みをお願いします
優勝っていうのは誰もが思ってることですけど、やっぱり自分たちは春5位で悔しい思いをしてるので、その負けたチームに一戦一戦勝っていくっていう気持ちでいきたいです。それを積み重ねれば優勝に近づいていくと思うので、目の前の相手としっかり戦ってリベンジできればと思います。

--最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします
神宮やオープン戦にも多くのファンの方が応援に来てくださってるんですけど、やっぱりその方々の応援のおかげですごく頑張れてる部分があります。そこは感謝して、やっぱり応援してくださってる方々も勝てば喜んでくれると思うので、なんとか勝ちで恩返しできたらなと思います。

--ありがとうございました

◆河野祐斗 かわのゆうと 文4 鳴門高出 172cm・72kg 内野手 右投右打

[楠大輝]