9月22日、J1リーグ第31節が行われ、東京ヴェルディが2-0でサガン鳥栖に勝利した。その先制点となったMF山田楓喜のビューティフルFK弾が脚光を浴びた。  ようやく秋めいた味の素スタジアムでの一戦。その前半19分だった。リーグ戦3連勝中…

 9月22日、J1リーグ第31節が行われ、東京ヴェルディが2-0でサガン鳥栖に勝利した。その先制点となったMF山田楓喜のビューティフルFK弾が脚光を浴びた。

 ようやく秋めいた味の素スタジアムでの一戦。その前半19分だった。リーグ戦3連勝中の東京VのFW木村勇大が強引な突破を見せ、鳥栖DF陣がたまらず倒してフリーキックのチャンスを得る。ゴール正面やや右、距離20m。ここでパリ五輪日本代表MF山田が宝刀を抜いた。

 ボールをセットした後、鋭い眼光で集中力を高めた山田は、ゆったりとした短い助走から左足を振り抜く。するとその力感のなさとは相反した鋭いシュートが、壁の上を越えながら美しい弧を描いてゴール右上に吸い込まれた。

 この芸術的な直接FK弾が決まると、DAZNの実況を務めた原大悟アナウンサーは「キレー」と絶叫。するとSNS上には次のようなコメントが寄せられた。

「いやーキレイ!!笑」
「やばい!思わず綺麗言っちゃってる ネクスト俊輔や!」
「左足から放たれた虹 うわー、素晴らしいショットだ」
「きれーーーー!!は草」」
「こんなん叫んでまうって」

■直接FKでは今季3得点目

 滋賀県出身の山田は、2001年7月10日生まれの現在23歳。中学から京都サンガF.C.のアカデミーで育ち、2020年にトップチームに昇格。今季から東京Vに期限付き移籍で加入すると、開幕7戦までに直接FK弾2発を含む3ゴールを決めて注目を集め、U-23代表として今夏のパリ五輪にも出場した。

 一時コンディションを落とし、リーグ戦でのゴールも4月7日を最後に遠ざかっていたが、前節の北海道コンサドーレ札幌戦で約5か月ぶりのゴールを決めると、今節では芸術的にゴールネットを揺らした。これで今季5得点目、直接FKでは今季3得点目となった。

 チームは後半に追加点を奪い、J1での4連勝となれば、2003年ファーストステージ以来21年ぶりのJ1での4連勝を飾った。その立役者は、黄金の左足を持つ23歳で間違いない。

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