文:座間辰弘(ラリーズ編集部) Photo by VCG/VCG via Getty Images9月期の卓球世界ランキングITTF(国際卓球連盟)から2017年9月期の卓球世界ランキングが発表された。男女ランキングTOP10は以下の通り。…
文:座間辰弘(ラリーズ編集部) Photo by VCG/VCG via Getty Images
9月期の卓球世界ランキング
ITTF(国際卓球連盟)から2017年9月期の卓球世界ランキングが発表された。
男女ランキングTOP10は以下の通り。
※カッコ内の数字は前回ランク
男子世界ランキングトップ10
最新順位 | 前回順位 | 変動 | 選⼿名 | 国籍 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | → | ⾺⿓ | 中国 |
2 | 2 | → | 樊振東 | 中国 |
3 | 3 | → | 許昕 | 中国 |
4 | 4 | → | ドミトリ・オフチャロフ | ドイツ |
5 | 5 | → | 張継科 | 中国 |
6 | 7 | ↑ | ティモ・ボル | ドイツ |
7 | 8 | ↑ | ⻩鎮廷 | ⾹港 |
8 | 6 | ↓ | ⽔⾕隼 | ⽇本 |
9 | 9 | → | 丹⽻孝希 | ⽇本 |
10 | 10 | → | ブラディミル・サムソノフ | ベラルーシ |
女子世界ランキングトップ10
最新順位 | 前回順位 | 変動 | 選⼿名 | 国籍 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | → | 丁寧 | 中国 |
2 | 2 | → | 陳夢 | 中国 |
3 | 3 | → | 朱⾬玲 | 中国 |
4 | 4 | → | 劉詩⽂ | 中国 |
5 | 7 | ↑ | ⽯川佳純 | ⽇本 |
6 | 5 | ↓ | 平野美宇 | ⽇本 |
7 | 11 | ↑ | 伊藤美誠 | ⽇本 |
8 | 6 | ↓ | フォン・ティエンウェイ | シンガポール |
9 | 9 | → | ハン・イン | ドイツ |
10 | 8 | ↓ | チェン・イーチン | 台湾 |
日本人選手の卓球世界ランキング
日本選手の世界ランキングは以下の通り。
日本男子の卓球世界ランキング(11位〜50位)
最新順位 | 前回順位 | 変動 | 選⼿名 |
---|---|---|---|
12 | 16 | ↑ | 松平健太 |
13 | 20 | ↑ | 張本智和 |
18 | 17 | ↓ | ⼤島祐哉 |
19 | 18 | ↓ | 吉⽥雅⼰ |
25 | 28 | ↑ | 吉村真晴 |
28 | 43 | ↑ | 上⽥仁 |
32 | 27 | ↓ | 村松雄⽃ |
また、51位~100位圏内で、大学生選手も健闘している。森薗政崇も64位から58位にランクアップしており、世界ランキング50位まで後少しのところまで来ている。また、田添健汰(世界ランキング102位→75位)、及川瑞基(世界ランキング110位→88位)も順調に世界ランキングを伸ばしている。
日本女子の卓球世界ランキング(11位〜50位)
最新順位 | 前回順位 | 変動 | 選⼿名 |
---|---|---|---|
12 | 12 | → | 佐藤瞳 |
13 | 15 | ↑ | 橋本帆乃⾹ |
17 | 24 | ↑ | 早⽥ひな |
20 | 30 | ↑ | 加藤美優 |
21 | 26 | ↑ | 森さくら |
27 | 44 | ↑ | 浜本由惟 |
33 | 34 | ↑ | 塩⾒真希 |
34 | 38 | ↑ | 芝⽥沙季 |
女子は伊藤美誠のトップ10入りが特に目立ったが、早田ひな、加藤美優、浜本由惟らが大幅にランクを上げた他、8月の世界ランキングで50位以内に入った塩見真希、芝田沙季を含め誰もランクを下げていない。
今回のレーティングに主に影響している大会は、以下の通り(カデットはのぞく)
◆ブルガリアオープン:8/15~8/20
( 2017 Seamaster 2017 ITTF World Tour, Asarel Bulgaria Open, Panagyurishte, BUL )
◆チェコオープン:8/22~8/27
(2017 Seamaster 2017 ITTF World Tour, Czech Open, Olomouc, CZE )
◆第29回ユニバーシアード:8/22~8/29
2017 29th Summer Universiade, Taipei, TPE
世界ランキングのポイント計算については前回の記事を参考頂きたい。
伊藤美誠がトップ10入り
男女とも、1~5位まではほとんどランキングの変動は無し。唯一の変動は石川佳純が今年4月以来のトップ5入りしたこと。平野美宇は5位から6位に。
トップ10位以内では、伊藤美誠が今年2月以来の7位に浮上したことが大きな変化だ。今月伊藤美誠は特に敢闘した。
ブルガリアオープン、チェコオープンで、石川佳純、伊藤美誠はともに決勝に進出。ブルガリアオープンでは石川佳純が勝ち優勝したが、チェコオープンでは伊藤美誠が勝ち優勝。
チェコオープンでは、伊藤美誠の方が勢いがあった。準決勝で、伊藤美誠は福原愛をリオ五輪で破った強敵ハン・イン(ドイツ 世界ランキング9位→9位)に勝利した。
世界ランキングで見ても、中国選手と日本選手の差は縮まっている。1~4位を独占する中国女子選手のすぐ下に日本女子3人が5~7位と迫ってきた。今後、日本女子が中国女子を破り、世界のトップに立つ時が来るだろうか?
張本がジャイアントキリングを達成
男子のトップ10は、多少順位の変動はあるが、前回と同じ顔ぶれである。
男子で最も話題をさらったのは、張本智和だろう。張本が8月に参加した試合はチェコオープンのみ。しかし、唯一参加したこの試合で5試合負け無しだった。格上の選手に勝ち続けたことで、世界ランキングも20位から13位にジャンプアップした。
今回は、中国オープンで敗れたティモ・ボル(ドイツ 世界ランキング7位→6位)にリベンジを果たしたことが一番大きいだろう。
いつ張本はトップ10に躍り出る?
張本智和はいつトップ10に躍り出るのだろうか?既に現在のトップ10のうち、4人の選手に勝っている。
◆ティモ・ボル(ドイツ 世界ランキング7位→6位)…チェコオープン(8/22~8/27)
◆水谷隼(日本 世界ランキング8位→6位)…世界選手権(5/29~6/5)
◆丹羽孝希(日本 世界ランキング9位→9位)…中国オープン(6/20~6/25)
◆サムソノフ(ベラルーシ 世界ランキング10位→10位)…中国オープン(6/20~6/25)
来月以降も順調に勝ち続ければ、今年のうちにトップ10に入ってもおかしくない状況であり、毎月の世界ランク発表が楽しみだ。