かつてメジャーリーグで異彩を放ったチュ・シンス(左)が、大谷(右)に対する持論を語った。 球史に残る偉業をやってのけた傑…

かつてメジャーリーグで異彩を放ったチュ・シンス(左)が、大谷(右)に対する持論を語った。
球史に残る偉業をやってのけた“傑物”に、ただただ脱帽する他になかった。
現地時間9月22日、韓国野球(KBO)リーグのSSGランダースに所属するチュ・シンスが、米球界で異彩を放ち続ける大谷翔平(ドジャース)を絶賛。史上初となる「シーズン52本塁打・52盗塁」をやってのける天才について「(比較は)恥ずかしい。僕は比較対象ではないから」と持論を語った。
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謙遜するチュ・シンスもアジア球界のレジェンドではある。レンジャーズやレッズなどに在籍した42歳は、昨年に母国復帰するまでMLBで16年間プレーし、218本塁打を重ねた。
自身が16年間で打ち立てたMLBにおけるアジア選手の本塁打記録を7年で大谷に追い抜かれたチュ・シンス。競争の激しい米球界の酸いも甘いも熟知する彼だからこそ、日本人スターの凄みも理解する。韓国メディア『OSEN』のインタビューで「大谷はメジャーリーガーの中でも、最高のメジャーリーガーだと思う」と語った韓国球界の英雄は、しみじみと続けている。
「あれだけ素晴らしいフィジカルを持つ選手たちでもできない記録(52-52)をアジアの選手がやったということは、同じアジア人選手として尊敬するし、誇りに思う。彼はもう僕と比較される対象ではないよ。大谷はバリー・ボンズやベーブ・ルースのような選手と比較されるべきなんだ」
さらに「時々同じ人間なのかと思うほど、本当にすごい選手だと思う」と続けるチュ・シンスは世界中で羨望の的となっている大谷を絶賛。そして、こうも評している。
「良い選手がいる時には、『上手いなぁ』と感心するのはいい。だけど、感心したり、憧れたりするのはちょっとだけにして、大谷のような選手がどうやってそういうレベルの選手になったのという過程を見てほしいんだ。
ただただ、寝て起きて野球をしたからといって、大谷のような選手にはなれないんだ。彼のような選手がどんな努力をし、24時間をどう過ごしたかを考えて、真似るのも一つの方法ではないかと思う。感動するだけじゃダメなんだ」
最後は、二刀流スターを追う後輩たちへの強いメッセージも寄せたチュ・シンス。こうしたレジェンドの言葉を聞いても、大谷の存在は稀有だと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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