公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)は、ブレイキンの魅力とそのスポーツとしての価値を広めるため、国内の小中学校向けにブレイキンワークショップツアー「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Worksho…

公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)は、ブレイキンの魅力とそのスポーツとしての価値を広めるため、国内の小中学校向けにブレイキンワークショップツアー「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour」を開催している。

まだ記憶にも新しい「パリオリンピック2024」での日本代表選手たちの大活躍も後押しし、さらにブレイキンが世界中で注目されている中、国内での普及と発展をより一層推進していくため、このツアーでは子どもたちにブレイキンを通じて身体を動かす楽しさと創造性を体験してもらい、またトップアスリートとの交流を通じて夢や目標に向かって努力することの大切さを学ぶ機会を提供する。

また、このツアーは「ともに挑む、ともに実る」というパーパスを掲げる株式会社みずほフィナンシャルグループの協賛により開催され、次世代を担う子どもたちの成長と発展を支援することを重要視する同社が、スポーツや文化活動を通じて健全な心身の育成を図るためにこの取り組みに参画した。

世界トップブレイクダンサーShigekixと共に開催されるこのワークショップツアー


BBOY Shigekix

また本ワークショップツアーの実現の背景に大きく関わっているのは、特別ゲスト講師として参加するShigekix(半井重幸)の存在。Shigekix本人の持つ「ブレイキンを通じて子どもたちが夢や目標に向かって挑戦する姿勢を応援したい」という思いとみずほフィナンシャルグループの掲げるパーパスが合わさりこのツアーの実現が叶った。

このツアーを通じて子どもたちがブレイクダンスを体験するだけでなく、トップアスリートとの交流を通じて大きな夢と目標を抱き、その実現に向けて努力する大切さを学ぶ貴重な機会になることは間違いないだろう。

ツアー初回はShigekixの母校で開催!たくさんの小学生が大先輩と触れ合い、夢や目標を持つことの大切さを共有した。


Shigekixを迎える大阪狭山市立第七小学校の在校生たち

1限目:講演会

本ワークショップツアーのキックオフとして初回はShigekixの母校でもある大阪狭山市立第七小学校にて開催。地元のスーパースターの凱旋に在校生たちは大きな歓声でShigekixを迎えると、彼へのその眼差しはとても輝いていた。
またそんな歓声を聞いたShigekixも自分が幼少期を過ごした故郷へ久しぶりに帰って来れたことにどこか安心した様子もうかがえ、全体的にアットホームな雰囲気もある中でプログラムは進行した。


講演会の様子
(左からMC 白井健太郎とShigekix)

1限目では「ブレイキン選手のキャリアと夢への挑戦について」というトークテーマで講演会が行われた。BBOY KENTARAWとして知られる白井健太郎のMCの下、Shigekixは自分の小学生時代のエピソードにも触れながら、今までの挑戦の中で学んだことや今も実践していることについて語り、その中で直面する不安や挫折の対処法も含めて、どのように今のShigekixが作り上げられているのか、また自分の後輩たちに対してどういう夢や目標を持って挑戦し続けて欲しいのかを伝える時間となった。

また中盤ではShigekixがお世話になった恩師がサプライズで登場。恩師から見た小学生の頃の彼については、思い出に残っている出来事や彼の卒業論文の一文と共に語られ、普段のイベントやインタビューでなかなか見られないShigekixの一面も垣間見られた。彼自身も突然の恩師の登場に少し恥ずかしそうにしていたが、自分の母校だからこそ”Shigekixがブレイキンに出会い、身体に稲妻が走り人生が変わった小学2年生の頃”の原点に迫るような場面もあった。


卒業論文を読み上げるShigekixの恩師である森先生

終盤では在校生たちからの質問コーナーもあり、ブレイキン関連の質問を含め、子どもながらの自由な発想から生まれた些細な疑問などが投げかけられる仲睦まじい空気の中でコミュニケーションを取り合う場が設けられた。


Shigekix

そして今回の講演会の中でShigekixが特に声を大にして言っていたことは、「今回このツアーで学校に来ているのは、誰かに頼まれたわけではなくて、僕自身がみんなの目を見て自分の思いを伝えたいから。このブレイキンを通して自分が経験してきたことを伝えることでみんなの挑戦を応援したい」ということだった。

そんな彼の熱い思いが伝わったのか、在校生のみんなは終始前のめりで話を聞き、ところどころ声を上げてリアクションするほど、真剣にかつ楽しく講演会の時間を過ごしていた。

2〜3限目:ブレイキン体験会


ブレイキン体験会の様子

講演会の後の2〜3限目では低学年(1年生から3年生)と高学年(4年生から6年生)の二コマに分かれてブレイキン体験会が行われた。手始めにメイン講師としても参加しているMCのBBOY KENTARAWの呼び込みの下、日本最高峰のBBOYの1人でありながら今回サポート講師として参加したTsukki(飯沼月光)と、Shigekixによるパフォーマンスが披露された。それを見た在校生たちは歓声を上げるなど会場のボルテージが最高潮となった中で体験会に移っていった。


Shigekixのパフォーマンス
Tsukkiのパフォーマンス

体験会ではブレイキンを構成する4つの動き「トップロック」「フットワーク」「パワームーブ」「フリーズ」についてデモを交えながら学び、その中で「トップロック」「フットワーク」の2つはShigekixの指導の下、在校生たちが手取り足取り見よう見まねで挑戦した。中には恥ずかしがったり、初めてのムーブに苦戦する子どもたちもいたが、全体的にはワイワイ楽しみながら良い雰囲気の中で積極的にブレイキンにトライしていた。


ブレイキンのムーブに挑戦する生徒たち

その後は在校生たちみんなでサークルを作ると有志の生徒が前に出てきて自分たちのムーブを披露した。その中にはレベルの高いムーブもあり、見事なパフォーマンスを見せた子どもたちと講師陣はハイタッチをするなど体験会の場が完全にブレイキンのカルチャーに包まれていた。最後にはみんなで集合写真を撮り全行程を締め括った。


見事なフリーズを決めた生徒に講師陣も他の生徒たちも声を上げて讃えた

ツアー第1回目を終えたShigekixのコメント

− 初回のMIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tourを終えた今の率直な気持ちを聞かせてください。

もう率直に楽しかったなという気持ちです。今回約10年ぶりに母校に帰ってきたのですが、子どもたちからたくさんエネルギーをもらいましたし、 今回自分が何かを伝えたいと思ってやってきたにもかかわらず、逆にみんなから熱い思いと勇気をもらって感動しました。


在校生から花束を受け取ったShigekix

− 本ワークショップツアーをサポートしてくださっているみずほフィナンシャルグループのパーパスとも共鳴してこの企画が実現したと思いますが、そのパーパスである「ともに挑む、ともに実る」はShigekix選手にとってどのようなものでしょうか?

どんな活動においても誰ひとりとして、自分だけで成功できる人はいないと思っています。普段から自分一人で努力していると思っていても、実は色々な人の支えがあって成り立っているんです。

実際、最後的にステージの上に立つときは自分一人ですが、そのステージへの階段を一歩一歩上がって来れるのは色々な人に支えてもらったからなんだなと、特にオリンピックでは感じましたし、オリンピックに限らずどのステージに立つ時も同じように感じているので「ともに挑む、ともに実る」というのはまさに僕自身も大事にしている考え方です。

自分の挑戦や夢だけではなく、僕自身も誰かの挑戦を共に歩みたいですし、その挑戦から結果が実った時にはその瞬間を一緒に喜びたいので、自分も色々な人にとって共に挑戦できる存在になりたいと思っています。


在校生とハイタッチをするShigekix

− 様々な取り組みをされているShigekix選手ですが、今後のブレイキンシーンの発展において、自分の役割をどう捉えて活動されていますか?

ブレイキンだけに限らず、時代が進化していく中でも受け継がれるものは常にあると思っています。なぜなら僕自身がブレイキンに出会った時も、当時活躍していたBBOYの先輩方を見て、そのかっこよさに憧れてブレイキンに夢中になったことで人生が変わり今までも頑張ってこれました。

それが今度は僕の姿を見た他の人たちに影響を与えるようになってきているので、役割を意識せずともこのサイクルはこれからも続いていくと思いますし、その繰り返しがシーンの進化に繋がっていくと思っています。

僕個人としては、”ブレイキンに出会って身体に稲妻が走り人生が変わったあの頃の自分”と同じような感覚でこのブレイキンに出会える人が少しでも増えたらいいなと思って活動していますし、最近は自然と特にそういう思いが湧いてきましたね。


Shigekixの凱旋を記念して本ツアー特別の横断幕が用意された

− 最後に、今後予定されている残り5回のこのワークショップツアーを通してどのような未来になっていって欲しいですか?

やっぱりブレイキンが色々な人にとってもっと身近なものになったら嬉しいなというのが一つですが、ブレイキンの普及だけが僕の思いではなくて、僕が実際にこうやって子どもたちに触れ合うことで、彼らの明日からの人生が少しでも良くなるようにそのきっかけになりたいと思っています。

なのでブレイキンを始めるということだけではなくて、次世代に何かエネルギーを与えることができて、彼らが日本を元気にしてくれるような存在になっていく未来をこのワークショップツアーを終えた時に実現できたら嬉しいです。

開催概要


名称:MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour 2024
開催期間:2024年10月下旬~2025年3月の期間で計6校(応募での実施校は5校)
主催:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部(JDSF)
特別協賛:株式会社みずほフィナンシャルグループ
協力:有限会社 OVER THUMPZ
応募期間:2024年9月6日(金)~9月27日(金)18:00まで
費用:無料(実施における学校の負担はございません)
対象:全国の小学校・中学校
応募方法:応募フォームより必要事項をご入力の上、送信してください。
授業内容:合計2コマ分の時間を使用し実施いたします。
・1コマ目〜講演〜ブレイキン選手のキャリア、夢への挑戦についてのトークや生徒の皆様とからの質問時間
・2コマ目〜体験会〜実際にブレイキン選手のパフォーマンスを見て、そしてブレイキンを体験する。(50名程度の人数制限有り)
応募条件:
・小学校または中学校であり、学校長が了承していること
・体育館又は屋内の施設を使用できること
・特別協賛社のロゴ露出(A型看板やフライングバナー)等が可能であること
・メディア等の取材を了承いただけること
・講演を実施するにあたり、プロジェクター及びスクリーンをご用意いただける場合は、ご用意いただけますと幸いです。

*その他注意事項や必要事項は公式HPをご確認ください。

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