「陸上・日本学生対抗選手権」(20日、Uvanceとどろきスタジアム) 男子100メートル決勝が行われ、400メートルリレーパリ五輪代表の柳田大輝(東洋大)が10秒09(向かい風0・4メートル)で2連覇を達成した。 同日の準決勝は10秒3…

 「陸上・日本学生対抗選手権」(20日、Uvanceとどろきスタジアム)

 男子100メートル決勝が行われ、400メートルリレーパリ五輪代表の柳田大輝(東洋大)が10秒09(向かい風0・4メートル)で2連覇を達成した。

 同日の準決勝は10秒34(向かい風0・7メートル)とタイムが伸びずに「大丈夫かなと思った」が、3時間の間で修正。今季悩み続けていたスタートがはまり、中盤からも伸びた。右手を突き上げて1着でゴールすると「よっしゃー!」と雄たけび。「久しぶりに気持ちいいレースだった。内に秘めていたものが爆発した」と照れ笑いしつつ「久しぶりに何も考えずに走れた」と納得の表情だった。

 今夏のパリ五輪では400メートルリレー代表として予選に出場したが、調子が上がらずに決勝メンバーから外され、涙した。今季の個人種目を終え、「その悔しさを知れたのが一番だった」と大きな経験になったという。「悔しい結果、うまくいかなかったことが多かったシーズン。いい形で最後勝って終われたので、これ以上ない締めくくり」と笑顔をのぞかせた。オフシーズンは「旅行に行きたい」と、リフレッシュも考えているという。

 井上直紀(早大)が10秒13で2位、山本匠真(広島大)が10秒19で3位、パリ五輪男子200メートル代表の鵜沢飛羽(筑波大)は10秒28で5位だった。