中京競馬場で行われる第72回神戸新聞杯(22日/GII、芝2200m)のデータを紹介する。 毎日杯覇者メイショウタバルや、京都新聞杯優勝のジューンテイクなどが出走予定。牡馬三冠最後のレース・菊花賞の優先出走権獲得を目指す3歳馬たちによる戦い…

中京競馬場で行われる第72回神戸新聞杯(22日/GII、芝2200m)のデータを紹介する。

毎日杯覇者メイショウタバルや、京都新聞杯優勝のジューンテイクなどが出走予定。牡馬三冠最後のレース・菊花賞の優先出走権獲得を目指す3歳馬たちによる戦いだ。

ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

◆【神戸新聞杯2024予想/危険な人気馬】前走快勝も「0.0.1.14」該当で“消し” 「馬券的な妙味はなく過大評価禁物」

■日本ダービー組が圧倒

神戸新聞杯は前走日本ダービー組を無視することができないレース。圧巻の9勝、2着も6回を数え、他のレースからのステップを踏んだ馬には付け入る隙がほとんどないようにも思えるほどだ。

今年も最多5頭が出走予定の前走日本ダービー組、当然こちらから分析していく。

・日本ダービー【9.6.3.30】 ・マレーシアC【1.0.0.0】 ・信濃川特別【0.1.0.2】 ・HTB賞【0.1.0.2】 ・藻岩山特別【0.1.0.0】 ・信夫山特別【0.1.0.0】 ・1勝クラス(※特別除く)【0.0.1.8】 ・ラジオNIKKEI賞【0.0.1.4】 ・白百合S【0.0.1.2】 ・玄海特別【0.0.1.2】 ・若葉S【0.0.1.0】 ・一宮特別【0.0.1.0】 ・ルスツ特別【0.0.1.0】

世代の頂点を競うレースなだけあり、先述した通り前走日本ダービー組が圧倒的な成績。3着内に同組がいなかったことはなく、掲示板内だった馬たちは【7.4.0.7】と素晴らしい成績を残している。

しかしながら、今年は出走予定だった4着サンライズアースが夏負けによる回避となったために、この10年で一度もなかった「日本ダービー掲示板内だった馬が不出走」という事態に。10年で7勝を誇る黄金ローテに当てはまる馬が不在となってしまった。

だが、掲示板外だった馬たちでも【2.2.3.22】と好走多数。昨年は11着と8着だったサトノグランツとファントムシーフでワンツーなど、2020年を除いて掲示板外だった馬たちによる巻き返しが見られている。

好走した馬たちの共通点は“重賞での連対実績”。今年の登録馬では、ショウナンラプンタなど4頭が条件を満たしている。

また、メイショウタバルは日本ダービーを出走取り消し。過去10年で同レース取り消しからの出走は、2014年の4番人気で13着だったウインフルブルームのみ。ウインフルブルームは皐月賞3着、その時点では馬券外なしという実力馬だった。メイショウタバルも毎日杯では強い競馬をしていたがどうなるか。

先述した実績、データからは取り上げづらいメイショウタバルを除くと残るのは3頭。上で挙げたショウナンラプンタに加えてビザンチンドリーム、ジューンテイクが該当しており、軸はこの3頭から選びたい。

なかでもビザンチンドリームは皐月賞とダービーでの大敗が響いて人気にはならなそう。春二冠は展開が向かなかったが、同じく皐月賞とダービーで大敗しながらも巻き返した2年前のジャスティンパレスの再現も考えたいところだ。

■割って入るなら前走2勝クラス組

では、その他の組はどうだろうか。前走オープン以上組が【0.0.3.21】に対し、前走条件戦組が【1.4.4.53】。前走条件戦組の好走パターンは「前走で連対を果たしている」ことで、2022年の12番人気2着ヤマニンゼスト以外の全頭に当てはまっていた。

条件別では1勝クラス【0.0.2.19】、2勝クラス【0.4.2.28】、3勝クラス【1.0.0.3】。好走率も最高着順もクラスに比例して上がっていくという結果に。今年は3勝クラスからの出走はないものの、前走2勝クラスを連対してきた馬はオールセインツなど3頭がスタンバイ。

そのオールセインツは2走前、のちのローズS2着馬チェレスタを下すなど重賞級といって差し支えない力を示している。他の2頭もプリンシパルS2着のメリオーレム、3戦2勝でまだ底を見せてないバッデレイトと、この組の3頭は魅力的な顔ぶれ。王道ローテのダービー組にひと泡吹かせる可能性は十分だ。

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