◆第12回東北カップ▽最終日  仙台89ERS79―71秋田ノーザンハピネッツ(16日・カクヒログループスーパーアリーナ) 東北のB1からB3所属の6チームが参加して行われた東北カップの決勝が行われ、仙台89ERSが秋田ノーザンハピネッツに…

◆第12回東北カップ▽最終日  仙台89ERS79―71秋田ノーザンハピネッツ(16日・カクヒログループスーパーアリーナ)

 東北のB1からB3所属の6チームが参加して行われた東北カップの決勝が行われ、仙台89ERSが秋田ノーザンハピネッツに79―71で勝利し、連覇を果たした。今季から指揮を執る落合嘉郎ヘッドコーチ(HC、42)は「チーム創設20周年の年に、優勝という結果はチームにとって力になると思う」と笑顔で振り返った。

 昨年と同カードとなった決勝は、第1クオーター(Q)から仙台がペースを握った。秋田の厳しいプレッシャーをはねのけながら内外から次々とシュートを決めると、持ち味の守備でも粘り強さを発揮。相手の反則を誘いながら攻め込み、前半を40―33とリードして折り返した。

 後半は強度を上げてきた秋田にシュートを多く打たれたものの、新加入のSFスタントン・キッド(32)が躍動した。古巣・秋田との対戦に落合HCが「すごく気持ちが入っているように見えた」と話すように、第3Qのラストに3点シュートを沈めるなど要所で流れをつくり、20得点の活躍。「相手は関係なく、やるべきことをやるだけだった」と振り返り、「チームが自分のことをしっかりと受け入れてくれて、連携力も早い段階で高まっている」と手応えを感じていた。

 プレシーズンマッチは8月末の山形ワイヴァンズ戦、9月の台湾チームとの国際親善試合、そして今回の東北カップ2試合と全勝中だ。落合HCは「ハードワークで負けないという僕たちの目指す部分が出ているところもある」と評価。10月の開幕に向け「これから、外国人選手たちがもっと個人の色を出して、日本人選手がどれだけ理解度を高められるか、もっと融合させていきたい」とさらに精度を高めていく。(秋元 萌佳)