「ドジャース10-8カブス」(11日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手は初回の第1打席でキャリアハイとなる47号先頭打者弾を放つなど、4打数2安打3打点、1盗塁をマーク。前人未到の偉業へ記録を「47本塁打-48盗塁」へと伸ばし、今…

 「ドジャース10-8カブス」(11日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は初回の第1打席でキャリアハイとなる47号先頭打者弾を放つなど、4打数2安打3打点、1盗塁をマーク。前人未到の偉業へ記録を「47本塁打-48盗塁」へと伸ばし、今季104打点でリーグ打点王となり、2冠に立った。

 目の覚めるような弾丸アーチが飛び出したのは2点を先制された直後の初回だ。追い込まれながらも甘いスライダーを豪快に振り抜いた。「ちょっと低い弾道だったので入るか分からなかったですけど、手応えはよかった」と大谷。打球は時速190キロ超で右中間スタンドに一直線。反撃ののろしを上げる一発にスタンドは沸き、打線に火をつけた。

 エドマン、スミス、マンシーと1イニング4発で試合をひっくり返したドジャース。大谷は二回の第2打席で四球を選ぶと1死後、フリーマンの打席で鮮やかな二盗を成功させた。これで48盗塁目。さらにフリーマンが左中間へ放った中飛で二塁から三塁へタッチアップ。ユニホームを泥だらけにしながらの全力プレーだ。

 そして三回、2死二、三塁の第2打席では中前へ2点タイムリーを放ち、貴重な追加点をたたき出した大谷。三回までに2試合ぶりのマルチ安打をマークしたが、ベンチに戻る際にはさすがに疲労の色を感じさせた。序盤3イニングの大暴れ。トップバッターとして勢いをつけるには十分だった。

 チームは五回に先発のミラーがベリンジャーに3ランを被弾するなど五回途中6失点と炎上。後をうけたハドソンも味方の失策がからみ同点に追いつかれた。それでも七回、ラックスのタイムリーで勝ち越しに成功すると、八回にはエドマンがダメ押しの2ラン。2試合連続の2発でダメを押すと、フィリップス、コーペックとつないで逃げ切った。

 ドジャースは同一カード3連敗を阻止。地区優勝へのマジックを減らし、また一歩前進した。「何とか2連敗できてたので、連敗していたので。シリーズ最後勝ててよかったと思います」と語った大谷。残り16試合へ「接戦多いですし、みんな疲れもたまっているので、何とか1勝でも多く積み重ねられるように」と力を込めた。