井上戦からようやく再起に向けて動き出したフルトン。(C)Getty Images 辛酸をなめた“モンスター”の一戦から約1年2か月。ボクシングの前WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)が、ようやく再…
井上戦からようやく再起に向けて動き出したフルトン。(C)Getty Images
辛酸をなめた“モンスター”の一戦から約1年2か月。ボクシングの前WBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)が、ようやく再起戦に臨む。
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現地時間9月14日、米ラスベガスのT-モバイルアリーナで、フルトンはフェザー級WBC5位のカルロス・カストロ(米国)と対戦する。昨年7月に井上尚弥(大橋)とのスーパーバンタム級2団体防衛戦で8回TKO負け。屈辱の王座陥落を喫した30歳にとっては、階級を変えての“初陣”ともなる。
6月にルイス・レイナルド・ヌニェス(ドミニカ)、8月にロニー・リオス(アメリカ)との対戦が浮上しては立ち消えになるなど、紆余曲折を経ての再起戦。相手のカストロは22年2月にルイス・ネリ(メキシコ)に判定(1-2)で敗れたものの、拮抗した試合を見せた難敵だ。ゆえに準備に時間を要したフルトンも気合十分だろう。
かつての井上のライバルの再起は、日本国内でも小さくない注目を集めている。9月10日には、このカストロ戦がWOWOWでサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)とエドガー・ベルランガ(米国)のスーパーミドル級3団体タイトルマッチとともに放送が決まった。
これを関係者伝いに知ったのか。フルトンも自身のXで「ところで、この試合は日本で放送されると聞いたんだが? 日本のファンは俺のためにチャンネルを合わせてくれるのか」と反応。さらに日本人と思われるアカウントから「あなたがフェザー級で偉大なチャンピオンになれると信じています」「自分を含め、多くの日本人があなたを応援している。あなたがいたからこそイノウエは強くなった」といったレスポンスを受けると、30歳の元世界チャンプは、「俺はそれ(日本から愛されていること)が大好きだね」と綴った。
大きな注目を集める中で、フルトンはいかなるパフォーマンスを見せるのか。その一挙手一投足に熱視線が注がれる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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