15日に中京競馬場で第42回ローズS(GII、芝2000m)が行われる。 今年は、春のクラシックで果敢に牡馬へ挑戦したレガレイラをはじめ、オークス4着のクイーンズウォーク、忘れな草賞勝ちのタガノエルピーダ、フローラS2、3着のラヴァンダ、カ…

15日に中京競馬場で第42回ローズS(GII、芝2000m)が行われる。

今年は、春のクラシックで果敢に牡馬へ挑戦したレガレイラをはじめ、オークス4着のクイーンズウォーク、忘れな草賞勝ちのタガノエルピーダ、フローラS2、3着のラヴァンダ、カニキュル、チューリップ賞2着馬のセキトバイーストらが秋華賞トライアルに集結。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

◆【ローズステークス2024予想/危険な人気馬】前走GIの人気一角は“消し” 「凡走の法則」合致で点滅する黄色信号

■2桁人気馬の激走十分

過去10年で1番人気が勝率30.0%、複勝率60.0%とそこまで信頼度は高くない。続く2番人気も勝率10.0%、複勝率50.0%、3番人気は複勝率20.0%と徐々に成績は落ちるが、1~3番人気がすべて馬券外だった年はなく、10回のうち8回で連対を果たしている。人気サイドから軸を選ぶのが的中への近道。

1番人気のうち、前走がオークスだった馬は【3.1.1.1】勝率50.0%、複勝率83.3%で単複回収値はともに108をマーク。全体で見ても前走オークス組を狙うのがセオリーで、前走がダービー含むオークス以外のGIレースだった馬は【0.0.0.9】と結果が出おらず、2014年1番人気だったレッドリヴェールはダービーから挑み6着、17年1番人気ファンディーナも皐月賞から参戦して6着までだった。セオリー通りなら、前走ダービー組のレガレイラを嫌うべきだ。また1、2番人気が揃って好走したのは10回中3回、ワンツー決着は1回のみなので、人気サイドで固める必要はない。

4~9番人気は【5.2.4.49】と7連対を果たしており、軽視禁物。このうち前走オークス組は【1.1.0.16】と振るっておらず、伏兵においては前走1、2勝クラス組が【4.1.4.26】と結果を残す。また中4週以上あけた馬は【4.1.3.17】となり、フレッシュな状態であるかも重要だ。関西騎手および関西馬中心の本レースの傾向を考慮すると、チェレスタやオーロラエックスは権利をモノにできる可能性は十分。

10番人気以下も2着4回3着2回、10回中5回で好走しているので押さえは必須だろう。好走馬6頭中5頭はキャリア9~10戦で、さらに4頭は重賞出走経験のある馬だった。キャリアの積みすぎから嫌われやすいようだが、早くから重賞に出走できた下地、レース経験豊富な馬の激走は要警戒だ。今年のメンバーで最もキャリアが多いのは8戦のサンセットビュー。1勝クラスで連続2着が続くが、クイーンSで6着、オークスにも出走しており、相手なりに走れるタイプかもしれない。

馬連は万馬券が4回ある一方、20倍以下は5回で平均配当は1万391円。レガレイラが人気を吸って崩れることになれば、万馬券の可能性は高まる。馬単の平均配当は1万6934円で万馬券が5回。馬連配当の2倍以上ついた年は4回のみなので、馬単よりも「馬連」に張った方がベター。

3連複は十万馬券が2回、万馬券は4回で平均配当は5万2846円。3連単の平均配当は27万9648円で、中京開催だった2020年は113万9000円の大波乱となっている。2020~22年の中京開催において2桁人気馬が3頭も好走しており、今年も人気薄の激走に期待できそうで3連系は手広く押さえておきたいシーンだ。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ) 馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。