レッドブル同様に、角田が所属するRBも不振に苦しんでいる(C)Getty Images ビザ・キャッシュアップRB(以下RB)はサマーブレイク明けで迎えた、オランダ、イタリアでのレースをそれぞれノーポイントで終えている。前半戦に比べ、角田裕…

レッドブル同様に、角田が所属するRBも不振に苦しんでいる(C)Getty Images

 ビザ・キャッシュアップRB(以下RB)はサマーブレイク明けで迎えた、オランダ、イタリアでのレースをそれぞれノーポイントで終えている。前半戦に比べ、角田裕毅、ダニエル・リカルド、それぞれが予選、決勝で満足なパフォーマンスを残せていない印象だ。

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 中断前より、チームはさまざまなアップデートを試みているものの、後半戦を迎えても目に見える結果に結びついていない。現在のRBの不振を受け、カナダメディア『Last Word on Sports』がチームの現状を掘り下げている。

 同メディアは、「レッドブルの凋落に注目が集まっているが、セカンドチームでも同じような現象が起きている。2024年の序盤は中盤のトップに君臨していたRBが失速しつつある。ライバルチームが向上する中、ファエンツァのチームは効果的なアップデートをもたらすことができていない」と指摘する。

 その上で、中断前まで、角田とリカルドの両ドライバーが、セルジオ・ペレスに代わりレッドブルのシートに座る可能性があったと振り返りながら、「この段階では、RBはドライバーたちが定期的にポイントを獲得し、顕著なインパクトを与えるのに十分な競争力を持っていた。アストンマーティンを抜いてランキング5位に浮上することは、達成可能な目標だとさえ考えられていた」と主張。だが、現在のチーム状況に目を向け、「しかし、ここ数戦、RBはますます競争力を失っている」と綴っている。

 ここにきて、ハース、ウィリアムズなどのチームがマシン性能を上げてきたと評する同メディアは、RBに対しては、「ここ数か月、意味のある利益を上げることができなかったRBは苦しい生活を強いられている。レッドブルと同様、ローラン・メキーズのチームも開発競争で行き詰まっている」と分析。

 さらに、「F1には予算上限があるため、開発の停滞から立ち直るのは非常に難しい」と見通しており、「トップチームのようなリソースを持たないRBのような中団チームにとってはなおさらだ。RBはレッドブルとの協力関係を強化するための措置も講じており、王者レッドブルの衰退は当面の躍進に影響を与える可能性がある」として、今後のレースでも苦戦が続くと予想している。

 RBのここまでのチーム状況と今後の展望について、シビアな見解が並ぶ今回のトピック。果たして、今週末のアゼルバイジャンGPでは、チームの再浮上への兆しはみられるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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